俺らが紫耀を守るから29

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神宮寺side

神「はぁはぁっ…」

永「じん！ここ寝かせよ！」

神「おっけ」



両脇を抱えながら控え室まで引きずるように紫耀を連れてきてソファに寝かせた。

俺らもだけど周りのジュニアたちかなり動揺してた。
大丈夫かな。

気にはなるけどとりあえず岸くんたちに任せよう。



神「いったん衣装を脱がせようか」

永「せやな。かなり熱溜まってるし」



衣装って分厚いからほんとに熱がこもるんだよ。

たまにそのせいで熱中症を起こすジュニアもいる。
慣れたらまだマシなんだけど。



平「はぁっ…ふぅっ…はぁっ…」

永「脱がしたるからな。俺、医務室から氷もらってくる」

神「頼んだ」



体が暑いからとりあえず冷やした方がいい。
熱中や脱水まで起こしたらやばいから。



神「しょう、よく頑張ったな。気持ち悪くない？」

平「ふぅ…ふぅ…ちょっと…だけ…」

神「ここに袋あるから気持ち悪かったら我慢するな」

平「…」

神「しょう？」



仰向けのまま動かなくなった。

きつそうだな。
俺は仰いだり汗を拭いたりくらいしかしてやれないのが悔しい。




ガチャ

永「おまたせ」

神「早かったな」



廉は秒の早さで戻ってきた。

手には氷のうと冷えピタ。



永「しょお、こっち向ける？」

平「…」

永「しょお？」

平「…」

永「えっ、なんかおかしない？」

神「しょう、わかる？」



揺すっても反応はなし。

一体どうしちゃったんだ…



平「……うっ…ゔぅっ…あぁっ…」



どうしようと廉と顔を見合わせた時、突然お腹を抱えて苦しみ始めた。



永「えっ、しょっ、しょおっ？！」

平「あぁぁ…ぐっ…ゔぁぁっ…」

神「おいっ！しっかりしろ！」



そのままソファの上でバタバタと転げまわってる。



神「どうしたんだよっ！なぁっ！」

永「とにかくっ、きゅっ、救急車呼ぶわ！」



これはただ事じゃない。

廉が慌てて救急車を呼んだ。




ガチャッ

岸「ここだったかっ！！」

岩「しょおはっ？！」



そんな時、岸くんたちが息を切らせて控え室に駆け込んできた。



高「しょおっ！！」

平「ああーーっ！！いたっ、痛いーっ！」

高「しょおどうしたのっ！痛いのっ？！」



相変わらず紫耀はのたうち回っている状態。



永「救急車すぐくるって！」

神「わかった！しょう、もう少し頑張れ！」

平「はぁっ！うぅっ、はぁはぁっ…」

岩「しょおっ！」



さっきまで舞台に立っていたとは思えない。

紫耀の体はとっくに限界を超えていた。

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