俺らが紫耀を守るから29

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神宮寺side

その違和感はそれからも続いた。



神「しょう、朝飯は？」

平「時間ないからいいや。いってきます」

神「あっ、いってらっしゃい」




岩「しょお、お弁当食べないの？」

平「最近ダイエット中なんだよね」

岩「全然太ってないのに」




岸「しょう、顔色良くないけどあんま寝れてねーの？」

平「あーー…昨日夜更かししちゃって」

岸「そっか」



最近ずっとこの調子。

あんまり食べなくなったし、顔色も良くないし隈もある。

でも聞いてもたぶらかしてくるからそれ以上は聞けなくて。



永「なんか変よな」

高「うん。おかしいよね」



みんな違和感にはとっくに気づいてる。



平「…んー」

永「しょおどしたん？」

平「え？あー、ううん！なんでもない」

永「そおか」



すぐ部屋に行っちゃうことも増えた。



高「しょおどうしたんだろう。今お腹さすってたよね」

神「痛いとか？でももしそうだったら隠す必要はないよな」

高「だよね…。じゃあ違うのかな」



わからない。


そんなことが続いたある日。

夜、紫耀抜きの５人でリビングにいた時だった。



ドタドタドタ…

バタンっ



岩「えっ、なんの音？！」

岸「すごい音したけど」



廊下の方から階段を駆けおりる音と、ドアが勢いよく閉まる音。


ここにいないのは紫耀だけ。



永「しょお」



心配になって廊下に出てみた。



岸「どこいった？」

岩「あっ！トイレの電気ついてる！」



暗い廊下の先。
ドアの下の隙間から明かりが伸びていた。



コンコン



永「しょお？」



最初は返事がなくて。



コンコン



永「しょお、おるんか？」

平「…え、、れん？」



２回目でようやく声が聞こえた。



永「そう、大丈夫か？」

平「あっ、ごめん。大丈夫…」

神「すごい駆け下りる音してたけど、お腹でも痛いの？」

平「…そ、そう！ちょっとお腹壊しちゃって」

神「薬出しておこうか？」

平「…ああ…いや、大丈夫。ありがと」



お腹が痛いという。
ほんとかな。

答える前もなんか間があるし。



永「なんかあったら呼んでや？」

平「…うん、ありがとね…」



気にはなるけど、みんなで人が入ってるトイレの前に居座るのもってことでリビングに戻った。



高「大丈夫かな？お腹壊したって」

岩「でも薬はいらないって言うし、大したことはないんじゃない？」

永「ならいいんやけど」



それから少し様子を伺ってたけど、紫耀はなかなかトイレから出てこなかった。

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