俺らが紫耀を守るから29

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岩橋side

岩「ねぇ、しょおと海人は？」

岸「もう休憩終わるぞ？」

神「どこ行ったんだろ」



もうすぐ休憩が終わるっていうのに２人とも戻ってこない。

海人が紫耀の手を引っ張っていったように見えたけど。



神「先生戻ってくるよ。探しに行く？」

永「んーせやなぁ…」



ガチャ



４人で話していた時、ドアが開いて入ってきたのは海人。



永「海人、お前どこ行ってたん。もう始まるで」

高「…あっ…うん。ごめん」

岩「海人？」



目も合わさず荷物の方に行っちゃった。

なんか、目が赤い？
そんな気がした。



神「でも海人だけじゃん、しょうは？」

岸「俺探してくるよ」

振「始めるぞー」



先生戻ってきちゃったし。
まだ紫耀いないのに…



振「平野はどうした？」

岩「えっと…それがまだ…」




ガチャ




岸「ッ…しょう！お前っ……(コソコソ)どこ行ってたんだよ！」



岸くんが戻ってきた紫耀に駆け寄って耳打ちしてる。

おそらく、「どこ行ってたんだよ！」とか言ってるんだろう。



平「ちょっとお腹壊しちゃって…。遅れてすみません」

振「気が緩んでるんじゃないのか。引き締めろ」

平「はい」



やっと６人揃ってそれぞれの立ち位置につく。

なんとなく紫耀の様子が変だけど、今はそんなこと考えてる場合じゃないし。



振「次行くぞー」

永「はい」

神「うわむずっ」



やっぱり難しい。
少しでも気を抜けばおいていかれそうだ。



岩「海人、ここってさ……、ん？海人って」

高「えっ、あっ玄樹くん。なに？」

岩「いやっ、ここってさ…」

高「あーそこはね…」



海人も少しおかしい。

それにやっぱり…目が赤い。



岩「海人、何かあった？」

高「…え？」

岩「目が赤いから」

高「あっ…これは…目痒くて擦っちゃって」

岩「…そっか」



２人ともおかしい。


んー、わからない。



振「平野、また遅れてるぞ！」

平「…けほっ…すみません」

振「そんなんじゃレッスンに来てる意味ないだろ！」

平「…は、い…」



ん？
紫耀の体、ふらついてる？



平「けほけほっ…」

神「しょう、どうした？なんか変だよ？」

平「ん？あっ、大丈夫だよ。ごめんね」



レッスンはあと１時間ほど。

もう結構ヘトヘトだけど、みんなと一緒だから頑張れる。


それに今日は…何か変だから。


他のみんなも黙ってるし。



平「はぁっ…ケホッ…」

永「いけるか？」

平「…うん」

高「……」



何事もなく終わればいいけど。

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