俺らが紫耀を守るから28

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光一side

光「平野は甘えん坊だね」

平「…や、ですか？」

光「えっ？」



そんなうるうるの目で「いやですか？」なんて言われて、いやっていうやついるのか？



光「嬉しいよ。後輩に甘えられることなんかないからな」

平「けほっ、、やじゃないですか？」

光「全然いやじゃないよ」

平「ふふっ…よかったぁ…」

光「…」



ちょっと何考えてんの。

平野にキュンとしてる自分がいたわ。



剛「鼻の下伸びてる…」

光「はっ？伸びてないわ」

剛「でもこんな形で平野と関わることになるとは思わんかったなー」

光「いや、稀やろこのケースは笑」

剛「まぁな」



剛もかなり鼻の下伸びてるで。



光「それよりどーするん？平野」

剛「そうなんよな。俺らもずっといてあげられへんし」



今は空き時間やからこうやってついててあげられるけど、さすがにずっとは無理なわけで。



光「マネージャーに頼む？っていうか電話でなんて言ってたん？」

剛「なんかー、ついててやってって」

光「それだけ？」

剛「うん」

光「相変わらずテキトーやな」

剛「ほんまな」



ついててっていつまでなんよ。
そのあとどうするんよ。



光「もう一回電話してや」

剛「ちょー待って。…あっマネージャー？さっきの平野のことなんやけどさ…」



剛が再びマネージャーに連絡してくれて確認中。

ついててあげられへんけど、さすがにこの状態の平野を一人にするのもかなり心配やし。



平「…けほけほ」

光「しんどいなぁ」



背中をトントンしてやりながら電話が終わるのを待つ。

平野は相変わらず俺の手をにぎにぎして遊んでる。
熱あるし寝てほしいんやけど、なんか俺の手を気に入ってくれたらしいわ。



光「平野はいつもは誰の手をにぎにぎしてんの？」

平「んぅ…れぇん…」

光「れん？れんって……あー永瀬か」

平「永瀬ー…」

光「そうなんや」



２人ともしっかりしてそうやけど、平野は熱出したらこうなるみたいやから永瀬が見てあげてるってことか。



光「じゃあ平野は……ん？平野？」

平「すぅー…」

光「寝んのはや」



いつのまにか夢の世界にいったようで。



剛「なんかさ」

光「あー終わったん？」

剛「寝たんや」

光「そう、突然寝た」

剛「まーよかった。あっ、でさ、マネージャーがキンプリのメンバーに連絡して来させるって」

光「えっほんまに？メンバー来させるんや笑」



キンプリってメンバー仲ええんやな。

さて、それまで待つとしますか。

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