俺らが紫耀を守るから28

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高橋side

高「ふぁ〜〜…」



寒いー…
眠いー…



あっ、また弱音が。



ダメだダメだ！



気を抜いたらすぐ口に出ちゃうんだもん。



パーカーを羽織って廊下に出ると、まだみんな寝てるみたい。
家の中がすごい静かだもん。

ちょっと怖い。



スタタタっ…



ガチャ
　


高「んぇっ！！」



リビングに入った瞬間飛び込んできた光景。



岸「シーーーーっ」

高「えっ、、えっ！」



紫耀と岸くんが同じブランケットにくるまって寄り添うこの状況。



なにごとっ？！！



高「えっと、なにしてんの？」

岸「しょう、さっき寝ちゃってさ」



お互い相手に届く程度の小声で話し合う。



高「じゃなくてっ！なんでこうなってるわけ？」

岸「…え？」



なぜ理解できない？

そんな難しいことは聞いてないよ。



高「なんでしょおと寝てるの？ここで！ってこと！」

岸「あーそういうことね」



やっと今わかったらしい岸くんが言うには、紫耀が気持ち悪くてトイレで戻してたところを見つけたと。


へー。


紫耀がねー。


へー……はっ？！！



高「戻してたっ？！！」

平「んぅ…」

岸「海人っ、、シッ！」

高「あっごめん！」



思わず大声出しちゃった。

だって衝撃すぎたから。



高「っていうかそんな簡単に言わないでよ！やばいじゃん！」

岸「俺もびっくりしたんだよまじで」

高「えっ、なんで？熱？熱あるの？」

岸「いや、熱はないんだよな」

高「えー、なにそれ」



体調悪かったんだ。

だから焼肉の時…

そうだったんだ。



高「ご飯無理してきてくれたのかな」

岸「そうかもな。ほとんど食べてなかったし」



気づかなくてごめんね、紫耀。

岸くんにもたれて眠る紫耀の隣が空いてたから、起こさないようにそっと腰掛けた。



平「ん……スー…スー…」

高「よく眠ってるけど…どうしたんだろ」

岸「んーそれがな…」





〜岸回想〜


岸「最近なんかあった？」

平「え？」


飲み終わったカップを受け取ってテーブルに置いた。


岸「なんで気持ち悪くなった？もしかして朝から体調悪かったのか？」

平「…えっと」

岸「なんでもいいから教えて？」

平「実はね、、最近胸焼けとか吐き気とか、あとは胸が痛くなったりするの。でも理由は分からなくて」

岸「そうなんだ…」

平「なんか怖くて…。ずっと気持ち悪いし」

岸「しんどいよな」


〜回想終〜



岸「そのまま気づいたら寝ちゃってた」

高「んーそっか…」


怖いななんか。

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