俺らが紫耀を守るから27

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平野side

あの日から始まったんだ。

苦痛な毎日が。




平「…はぁっ…いっ、、いやっ…」

「うっせぇんだよ！！身代わりになるんなら大人しくしてろ！」

平「ゔっ…ごめなさっ…」



みんなへの嫌がらせをやめることを条件に、俺が全てを一人で引き受けることになった。

しんどい。
正直ものすごく。

でも、みんなが苦しむくらいならこれでいいんだ。







平「ただいま…」


帰ってくるのは深夜。
みんなと顔を合わせたくなくて、わざとずらして帰宅してる。


もうみんな寝たみたいだ。
よかった。



とりあえず暗い廊下を進んでリビングのドアを開けた。



平「さむっ…」



誰もいない暗いリビングはひどく寒く感じる。

明かりをつけると、テーブルに置かれているのは俺の夕飯。




『おつかれ！俺特製チャーハンだ。ちゃんと食って力つけなきゃダメだぞ！』




平「岸くん…」



ありがとう。
でもごめんね、お腹空いてない。
というより、食べられない。


ご飯を冷蔵庫にしまって簡単にシャワーを浴びたらすぐに部屋に行った。


早く横になりたい。



精神的苦痛もあるけど、体力的にもかなりキツくてしんどい。



お風呂上がり、髪も乾かさず横になると、いつの間にかそのまま眠りに落ちていた。








岸side

岸「…まじか」



朝起きてきて冷蔵庫を開けると、飛び込んできたのは手付かずのチャーハン。


あいつ、食わなかったんだ。

せっかく作ったのにとかそんなことはどうでもよくて、ただ最近疲れてるみたいだから少しでも食べて元気を出して欲しかったのに。



岸「まだいるよな…。ちょっと行ってみるか」



おそらくまだ部屋で寝てるはず。

寝てたら引き返そう。
起きてたら少し話すか。



トン…トン…

ガチャ


なるだけ音を立てないように階段を上がり、ゆっくりとドアを開けた。



岸「しょ…平『ゴホゴホッ…ゲホッ…』…えっ、しょう？」



もっこりしてる布団から重い感じの咳してる声。


まさかっ…



岸「しょうめくるぞ！」



慌てて駆け寄り布団を捲りあげた。



岸「やっぱり…」



現れたのは赤い顔して咳き込んでいる紫耀。



平「ゲホゲホっ…」

岸「熱たけぇな。これは仕事無理だろ」



触れた額からはじんわりと熱が伝わってくる。
まだそこまで高くないと思うけど、紫耀の体質からして上がるのは目に見えてるし。



岸「しょう、今日は休もう」



マネさんに連絡を入れようと立ち上がった時、熱い手が腕を掴んできた。

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