俺らが紫耀を守るから27

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高橋side

高「きたよー！…あっ」

平「ゲホッ…ゲホゲホ…ゴホゴホッ」

永「ゆっくりゆっくり」

神「大丈夫だよ。俺らいるからね」



仕事終わりで紫耀に会いにくると、激しく咳き込む紫耀の背中を廉と神がさすっていた。


数日経ってもなかなか良くならないよね。
大丈夫なんだよね？
他の病気とかさ…



高「しょお…」

永「海人悪いっ。看護師さん呼んできて」

高「えっ、あっうん！」



入口で立ち尽くしていた俺に気づいた廉にそう言われ、慌てて病室を飛び出しナースステーションに向かった。



高「すみません！」

看「はい、どうされましたか？」

高「３０２号室の平野なんですけど、、ちょっと咳がひどくて苦しそうで…」

看「わかりました。すぐに向かいますね」



これで大丈夫。
きっとすぐに楽になるよね。



高「言ってきた！」

神「海人、ありがとな」

永「しょお、すぐに看護師さん達くるからな」

平「げほげほげほっ…はぁはぁ…」



戻ってからも変わらず苦しそうに咳き込んでる。




ガラッ

看「平野さん、咳苦しいね。マスクつけて吸入しましょうねー」

平「げほげほげほっ…」



入ってきた看護師さんは、咳き込む紫耀に酸素マスクをつけると、薬を入れてパパッと出ていった。



平「けほけほけほ…」

永「少し落ち着いてきたな」

神「もっと早く呼べばよかったね」



薬を吸って落ち着いた紫耀は、少しして目がとろーんとしてきてあっという間に眠ってしまった。



永「疲れたんやな」

神「苦しそうだったし、あれだけ咳き込めばね…」

高「でもなかなか良くならないね」

永「いや、ほんまに少しづつやけど治ってきてる気はするで」

高「そっか」



眠っている紫耀に目線を落とした。

痩せた頬に、熱で少し赤くなっている顔。
そう、熱も上がったり下がったりでなかなかね。



早く治ってお家に帰りたいね、紫耀。



高「そういえば岸くんと玄樹くんは？」

神「まだ仕事が終わってないみたいだよ」

高「そっか」



毎日交代でそばについていて、昨日は岸くんと玄樹くんだったから。



高「今日どうする？」

永「俺が残る」

神「れんったら頑固で言っても聞かないんだよね」

高「そっか笑」



紫耀に過保護な廉のことだ。

そう言うのはわかってた。



高「じゃあ俺もー」

永「はっ？ええって」

高「遠慮すんなってー。それとも俺がいたら嫌なのかな？んー？」

永「そんなこと言うてへんやろ」



ったく、素直じゃねーよな。

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