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平野side
平「ごめっ…」
岸「いいから。部屋行こう。立てるか？」
岸くんに支えられながら立ち上がろうとするけど足に力が入らない。
平「…はぁ……ぁっ…」
岸「おっと。って、倒れたばっかなのに立てるわけないよな。俺につかまれ」
平「うん」
岸くんの背中に乗っけてもらって部屋まで運ばれる。
岸「ここに下ろすよ？よいっしょ」
ベッドに腰掛けるように下ろされたら、ぐるんっとめまいがしてそのまま後ろに倒れ込んだ。
岸「あっ！大丈夫か？！」
平「…うん、、力…入らなかった…」
岸「そうだよな。ほら、枕に頭乗せて」
平「ありがと」
岸くんだって病み上がりなのに…
恩返しなんて言ってくれたけど、本当は俺がしなきゃいけないのにさ。
俺ってどうしようもないよな。
平「…ははっ…」
岸「えっ？」
情けなくなって、思わず乾いた笑いが溢れた。
岸「突然笑って…どした？」
平「ごめん、、なんでもない…」
ここまでくると笑えるわ。
みんなの看病しようとしたのに、逆に俺が倒れて看病されてんだもん。
平「…はぁーあ」
岸「しょうがため息……まじでどした？」
平「なんか…情けないなって」
岸「しょう…」
好きで弱く生まれたわけじゃない。
だけどこの体とは一生付き合っていくんだから、これくらいでへたばって心が折れそうになってたらダメなんだ。
けど……悔しい。
廉にも今まで何度も言われてきた。
これからずっと、紫耀の体調は俺が見るからって。
それくらい自分でできないとダメなんだよ。
なに年下の廉に頼ってんだか…
平「…はぁ…岸くん…ありがと。俺は大丈夫だから……けほっ、、れんたちをお願い…。岸くんもちゃんと休んで…」
岸「…ああ…、それはもちろん。でも…しょうのこともちゃんと見させてもらうから」
平「……」
岸「言っただろ。恩返ししたいって」
平「……ありがと」
目頭が熱くなる。
体が弱っているせいだ。
岸「じゃああったかくして。俺、れんの様子見てくるな？何かあればすぐ呼んで。飛んでくるから」
平「…うん」
岸くんは俺の頭を優しく撫でて部屋を出て行った。
平「…ふっ…ぅぅ……ごめっ、、岸くん…ごめんっ……うっぅぅ…ありがとうっ…」
堪えていたものが目からこぼれ落ちて枕を濡らした。
人の温もりって、なんでこんなに嬉しくて心にしみるんだろう。
平「ひっ…ぅぅ……ふぇぇ…」
枕に顔を押し付けて、声を押し殺して泣いた。
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晴はる(プロフ) - 探偵 コーヒー珈琲さん» メッセージありがとうございます！色々と読んでいただけてて嬉しいです(*^^)vそこで笑ってくださったんですね！皆さんそれぞれ笑うシーンとかも違うと思うのでお話聞くのも楽しいです！またよろしくお願いします〜(^O^) (2023年1月16日 15時) (
レス) id: 5b86a9a166 (このIDを非表示/違反報告)
探偵 コーヒー珈琲(プロフ) - 他の作品…こちらも拝見しました！紫耀くんがダンスを頑張ってて、お休みになって…廉くんと出会ったシーンが面白くてまた吹き出しちゃいました(笑) また読んできます〜。 (2023年1月16日 15時) (レス) @page45 id: fb7906ce13 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - はるきさん» はるきさん、いつもコメントありがとうございます。初の試みでなかなかうまく書けず難しかったですね…。king３人で何か書けないかなぁと思ったらこんな感じになりました(^^;２６章もお世話になりました。２７章もよろしくお願いします。 (2020年10月23日 7時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 晴はるさん» 過去話読みました。まさかれんかいが従兄弟関係だったとは意外です。kingの3人は子供の頃に会ったことあったんですね。king3人の友情はとても強いものだと感じました。紫耀くんはダンスを頑張り続けて良かったですね。26章、お疲れ様でした。27章目も頑張ってください。 (2020年10月23日 0時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - king_shoさん» king_shoさん、再びリクエストありがとうございます！盲腸ですね。お話考えてみます！ (2020年10月16日 1時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴はる
| 作成日時：2020年9月10日 7時
