俺らが紫耀を守るから23

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岩橋side

岩「袋！早くっ！」

岸「はいこれ！」

平「ゲホゲホッ…おぇぇっ…」



なんとか間一髪間に合った。



楽屋に着く頃には紫耀も顔が真っ青で。

相当我慢してくれたんだと思う。




永「しょお、ここは俺らしかおらんし遠慮せんでええからな」

平「げほっ…おぇっ…げほげほ…」

岩「しんどいよね…」



俺らの声が聞こえているのかどうかも怪しいくらい、戻しながら袋とにらめっこしてる。



神「ちょっと熱上がってるかもしんない。体熱いし」

岸「うわっまじか…」



咳が治ったからって気抜いてた。

もっと、注意して見といてあげれば我慢させることも。
ごめんね、紫耀。



永「もうでない？」

平「…はぁ…こほっ…」



ぐったりと廉にもたれかかってて特に反応はないけど、気持ち悪くてももう出すものがないんだろうな。



神「咳のせいで誘発されちゃったんだろうね」

永「ああ、多分な」



とりあえずスタッフさんからもらった水を飲ませてソファに横にさせた。



高「今日はもう無理じゃない？」

神「しょう、今日は帰ろっか」

平「…だ、め…」

岩「…こんな状態で無理だよ」

平「でき…る、、けほけほ…、吐い…たら、少し…マシになった…気がする…」

岸「ほんとか？」

平(コク)



いやいや、熱も上がってるし顔真っ青なのに絶対マシになってないし！



永「ええから、今日は帰るで」

平「いやっ…」

永「あかん、無理やろ」

平「無理じゃっ…ないっ…」

永「声もカサカサやし熱上がってるし吐いたし、もう無理やって！誰もしょおのこと責めへんし頑張ってるのもわかってるから」

平「やるのっ…！けほっ…俺っ…できるっ…！」

永「あかんっ！」

平「やるっ！」

　

そのまま２人の言い合いが始まって、「あかん！」「やる！」「あかん！」「やる！」のエンドレス。

２人とも頑固なとこあるから。



永「いうこと聞け！もう体は悲鳴あげてるやんか！」

平「まだあげてない！こほこほっ…俺、戻るから…」

高「ちょっとしょお！」



突然立ち上がってふらついた体を俺らで支える。



永「見てみーや。一人でまともに立ってることもできてへんやんか。そんなんでよーやるなんて言うたな」

岸「れん、ちょっと言い過ぎだぞ」

永「こいつにはこれくらい言わなわからんねん」



廉の気持ちもわかるけど、心配なくせにいつも言い方がきついの。

それで毎回紫耀も意地張っちゃうんだよ。


なんで廉はそのことに気づかないかな。
はぁ…

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