俺らが紫耀を守るから23

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平野side

少し寝させてもらったら咳が治った。

なんだか咳のせいで体力を削ぎ落とされてる気がする。

昨日も夜中に咳が出てきて全然眠れなくて。
みんなを起こさないように必死に布団で声を押し殺して耐えてたんだよね。


まぁなぜか廉が飛んできてバレたんだけど。


なんで廉にはバレちゃうんだろう…


「隣の部屋やから聞こえて当たり前や！」とか言ってたけど、相当押し殺してたし耳良すぎない？
壁薄いのかな？





神「しょう？薬は飲んだんだよね？」

平「えっ？うん、咳止め飲んだ」

岸「熱もあるし無理すんなよ」

平「ありがと」




咳は治ったとはいえ声はカッスカス。

今日収録じゃなくてほんとによかった。

もともとハスキーだから気づかれないこともあるんだけど、それはそれでショックだよね。




永「しんどなったら俺らに言うんやで」

平「うん」




廉の目の圧が怖い。

今までも我慢して何度も怒られてきたし、今回はちゃんと言お…







岩「じゃあ移動しよっか」

平「えっ、みんな終わったの？」

高「うん、とっくにね」




どうやら俺を寝かせるために俺の支度は最後にしてくれていたらしい。

みんなの優しさに感謝しなきゃ。









高「おおー！いい感じー！」



スタジオにはソファやラグが敷かれたセットが置いてあって、家でまったりくつろぐ俺らというテーマらしい。



ス「じゃあここに好きなように座ってくつろいでください」

６「「はーい」」



クッションやぬいぐるみまであって、俺はぎゅーっとクッションを抱きしめた。

海人と玄樹はあざと可愛くテディベアを握りしめてるけど、、なんか似合ってるのがムカつく。

カメラマンさんも喜んじゃってるし。




永「てかこれ普段の家での俺らと変わらんな」

神「たしかに笑 こんな感じだしね」

岩「テーマ『普段の俺ら』じゃない？笑」

岸「いや、さすがにテディベアはないぞ？」



少しずれてる岸くんは置いといて、順調に撮影は進んでいった。




平「んんっ…こほこほ…」

岸「しょう、大丈夫か？」

平「あっ、うん！大丈夫！」




咳止めが効いてきたと思ってたんだけど、また咳が出てきた…

やばい…




ス「じゃあみんなでカメラ見て笑ってみよっか」

高「イェーイ」

神「テンション高いな」



咳が込み上がってくるのに必死で耐える。

治れよっ…
頼むから出ないで。



ス「平野くんもう少し笑えるかな？」

平「…は、い…」



声出したらやばい。
早く終わって。

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