俺らが紫耀を守るから23

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岩橋side

岸「やべぇ…俺が緊張してる…」

岩「もうしっかりしてよ」

高「おじぃ、汗すごいから拭いてあげる」

岸「さ、さんきゅ」




朝から無駄に緊張している岸くん。

もう、俺らにもそれうつっちゃうから勘弁してほしい。




不安げな紫耀の頭を撫でたり手を握ってみんなで見送り、外のベンチに座って待つ。




岸「神さま…神さま…」

神「もう岸くん、大げさだから」

岸「いやっ、だってさ！」

岩「心配なのはわかるけどほんとにやめて」

岸「さっせん…」

高「ほら、ジュース買いに行こ！」




海人が岸くんを連れ出してくれて、やっと落ち着きを取り戻した手術室前のベンチ。




永「たく、優太が緊張してどないすんねん」

神「まぁ許してやってよ。昔から人の緊張がうつっちゃうタイプだから」

岩「確かに昔からそうだったもんね」




よく俺が舞台やライブ前に緊張してたら、隣の岸くんも同じように緊張してたな…とか思い出しちゃった。

そんな岸くん見てたらなんだか逆に冷静になれたり笑
いい人なんだけどね。




永「しょお…頑張れ」

神「大丈夫。ここで待ってよう」

永「ああ」



俺らはただ待つことしかできない。
今紫耀は頑張ってるんだもん。
俺らずっとここにいるからね。








・







数時間が経った頃、ついに消えた「手術室」の文字のランプ。


思わずみんな一斉に立ち上がると、ウィーンとドアが開いた。




永「先生！しゅ、手術は…」

医「もう大丈夫です。あとはご本人に頑張っていただくだけです」

神「ありがとうございました！」




ホッとしたら足の力が抜けて思わず椅子に座り込んだ。




岸「はぁー…まじでよかった…」

高「しょお頑張ったんだね」




そのあと、ベッドに寝かされた状態の紫耀が出てきて、俺らも急いでそのあとを追う。




医「しばらくはこの鼻カニューレをつけていただきます。手術したばかりですし、酸素が上手く取り込めず呼吸困難になる方もいますから」

神「わかりました」




先生を見送り、みんなでベッドの周りを取り囲む。

なんとなく紫耀も安心した表情な気がする。




永「お疲れさま」

岩「頑張ったね」



みんなで手を握ったり髪を撫でたり。

まだ意識はないけどとりあえず安心かな。




神「仕事復帰まではリハビリだね」

岸「そうだな」

高「しょお、早く目覚ましてね」




今日はマネさんがオフにしてくれたおかげでずっと紫耀のそばに居られる。


早く紫耀の声が聞きたいな。

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