俺らが紫耀を守るから21

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永瀬side

紫耀を抱えて下におり、リビングのソファに寝かせていると海人たちが後を追って駆け込んできた。



高「しょおっ…！」

永「大丈夫。気を失ってるだけや」

高「しょお…ごめんね」

岸「海人、お前が謝る事じゃないだろ」



頬に残る涙の跡をそっと拭う。

痩せたな…

全く食ってへんかったらそりゃあそうか。
紫耀は顔から痩せやすいタイプやから。



岸「病院…連れてく？」

永「いや、もう少し様子みよう」

高「うっ…しょおっ…」



海人はずっと紫耀の手を握りながら泣いてる。



永「あれ…じんたちは？」

岸「えっ、、あれ？」



紫耀を運び出す事しか考えてへんかったから。

部屋を出るときチラッと顔は見えたけど…特に気にしてなかったし。



永「しょおを頼む。俺見てくるわ」



２人に任せて部屋へ。


まぁいるとしたら紫耀の部屋やろう。









永「やっぱり…」

神「れん…」




未だ部屋の中で立ち尽くす２人。




永「なんでここおるん？」

岩「いや……俺たち…ごめん…」

永「なにが？」

神「しょうが過呼吸起こしたの…俺らのせいだ…」




確かに紫耀がおかしくなったのは、神や玄樹が鍵を無理やり開けるって言った時から。




神「無理やり押し入ろうとしたからパニックになって……ごめん…」

永「でも、気持ちはわかるよ。しょおはプロなんやし、もちろんどんな理由があろうと仕事はサボったらあかんし、いろんな人に迷惑かけることになる。いつまでもこのままやったらあかん…それは、わかる」

岩「れん…」

永「でもな、しょおやってそんなこと分かってるよ。あいつは責任感が強い。仕事をいただくことの有り難みもわかってるし、周りの人を大切にするやつや。わかってるのに出てこられへんって、ほんまに精神的に限界が来てるってこと。だからこそ無理やりはあかんかったんや」

神「…」




２人の気持ちはわかるよ。

いつまでもこのままやったらあかんって思ったんやろ？
いろんな人に迷惑をかけてしまうことも。


でも、もっと慎重になるべきやった。




神「そう、だよな…。あいつだって、わかってたんだよな」

岩「ごめんなさい…しょお、、ごめん…」

永「２人もしょおのとこ行こう」

神「ああ…」

岩「…うん」



俺も心配やから早よ紫耀のそばに行きたいし。







岸「あっ、じん、玄樹！」

神「しょう、ごめんな」

岩「ごめんね…」



眠ったままの紫耀の横で小さく謝る２人に、ホッと胸をなでおろした。

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