俺らが紫耀を守るから21

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岸side

岸「なんか聞こえる…」

永「しょおっ？どした？」

平「おねがっ…やめ、、やめてっ…」

高「しょお！何がやめてなのっ？！」




ドアの向こうから聞こえる数日ぶりの紫耀の声。

でもその声はひどく怯えていて震えている。




神「じゃあここ開けてよ！じゃないと無理やり入るしかないじゃん！」

平「こなぃでっ…やだやだッ…だめぇっ！」

永「大丈夫、大丈夫やから！な？俺らしかおらへんし怯えることなんて何もないから」




なんて声をかけても「やめて、入ってこないで」って繰り返すだけ。

どうしよう。

でもこのままってわけにも…




岸「しょう、聞いて？…何があったのかはよくわかんねぇけど、しょうが仕事休むことによっていろんな人に迷惑かけてるんだよ？このままずっと閉じこもってるつもりなの？」

平「ひっく、、うっ…ごめ、なさっ…」

岩「ねぇどうするの？れん、もう仕方ないよ。合鍵で開けよう」

永「いや、それは…」

神「もう合鍵取ってくるから！」

高「ちょっ、じん！」




神はしびれを切らして合鍵を取りに行った。

玄樹も開けることに賛成らしい。

廉と海人はまだ迷ってるみたい。

俺は…





ガチャガチャ

永「しょお！頼むからここ開けて！このままやと無理やり押し入ることになってまうから！」

平「やっ、、怖い、こわっ…はぁ…」

高「何が怖いのか教えて？そうじゃないと俺らわかんないよ！」

神「取ってきたよ！」

岩「しょお、もう開けさせてもらうから」

平「やめてぇっ！！うわぁぁぁあっ！！」

高「しょ、しょおっ！！どうしたのっ？！！」




開けようとした途端、紫耀の叫び声がドアを突き抜けてきた。




永「しょお落ち着け！大丈夫や！」

平「うわぁぁっ！！やめろっ！やめろーっ！！」

神「えっ！何が起きてるのっ？！」

岩「わかんないよっ！」

岸「ど、どうしよう…！」




完全にパニックになってる。

それは俺らもだけど、、どうしたら…




平「やめ、、はぁっ…やめ、て…はぁはぁっ…」

永「しょお？」

平「はぁっ…うぅ…くるし、、はぁはぁ…」

高「(ドンドンッ)しょおどうしたのっ？！ここ開けてっ！」



今度は苦しそうな声がする。



永「しょお苦しいんか？！」

平「はっ、、ぅぅ…れぇ、、んっ…はぁっ、息がっ…」

永「しょおっ！」





これ、過呼吸…？





永「…もうっ、、開けるしかない！」

岸「しょうごめんな！」




鍵穴に鍵を差し込んで、グッとドアノブをひねった。

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