俺らが紫耀を守るから21

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岸side

その晩は、紫耀が心配だからみんな交代でそばについた。


今は俺と神。


岸「なぁ、もし胃腸炎とか食中毒だとしたらさ、俺らも同じもの食ったのにならなきゃおかしくね？」

神「…たしかに。しょうだけっておかしいよね」



紫耀は俺らの中でも一番体が弱い。
それに誰よりも忙しいから、疲れて免疫力が下がって菌をもらってしまうなんてこともよくある。

だからなのかな。



さっきまでは少し苦しそうだったけど、今はなんとか眠れてる。



岸「ん？ちょっと顔赤くない？」



紫耀の顔…少し赤い気がする。



岸「うわ…熱出てる」

神「うそっ」



触れた額からはじんわりと熱さが伝わってきた。

出始めって感じ。



神「ッおれ…冷えピタとか持ってくるよ…」

岸「おう、悪りぃな」



神が取りに行ってくれてる間、ティッシュで汗を拭いてやる。



平「はぁっ…はぁっ…」

岸「しんどいなー。俺らがついてるから頑張れよ」


結構息苦しそう。
そこまで上がらなければいいんだけど。









神「ごめん…おまたせ」



少しして、冷えピタや体温計、氷枕を抱えた神が戻ってきた。



岸「さんきゅっ……じん？なんか顔色悪くね？」

神「えっ、そ、そう？大丈夫だけどね？」

岸「そうか？なんかあれば言えよ？」

神「うん」



一瞬、神の顔色が悪い気がしたけど…気のせいか。



岸「冷えピタ貼るなー」

平「んっ…はぁ…」

岸「んー…３７.６か。まだ上がりそうだな…」


だいたい紫耀は上がる傾向にあるから。
毎回しんどそうで見てられないんだよ。









神「岸くん…」

岸「ん？」

神「ごめん、、しょうのこと、任せていい？」

岸「えっ、おー大丈夫だけど…やっぱ体調悪い？」

神「ううん、大丈夫。ごめんね」



そう言うと部屋から出て行った。

大丈夫って、顔が白かったけど…ほんとに大丈夫かよ…


心配だけど紫耀をほってはいけないし。









コンコン

岩「岸くん、交代するよ。あれ？神宮寺は？」

岸「あっ玄樹！それがさ…」


ばっちしのタイミングで来てくれた玄樹にわけを話して、神の様子を見に行ってもらった。



岸「じんのやつ、大丈夫かな…」

平「…うぅっ…ぁ、、いっ…！」

岸「あ、しょうっ！腹痛い？トイレ行くか？」

平(コク)




せっかく眠れてたのに。

苦しむ紫耀を背中に乗っけてトイレに向かった。




岸「俺ここにいるから」




平「ゔーーーーっ…」



中から辛そうな声が聞こえてくる。
しんどいよな…

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