俺らが紫耀を守るから5

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平野side

どうしようもないくらいの気持ち悪さで目が覚めた。


平「はぁ…はぁ…うっ、きも、、ち…わる…」


みんな…床で寝てる。
助けを求めたいけど、気持ち悪くて声が…


ゔっ…やばいっ！もう、、出ちゃう…！


必死に口を押さえたのも虚しく、そのまま布団に吐き出してしまった。



平「おぇぇ…ゲホゲホッ、、うっうぅ…」



ごめんなさい、
ごめんなさい…

誰か起きてよぉ…


平「ヒック…ごめ、、なさっ…ふぇぇ…ごめな、、さぃ…ふっぅぅ…」


泣くとまた吐き気が襲ってきそうだけど、涙を止めることはできなかった。



永「ん…」

平「はぁ、、うぅ…はぁはぁ…ヒック」

永「えっ、しょお？…あ、、、大丈夫大丈夫。よう頑張ったな」


ぎゅっと目を閉じてたら廉の声が聞こえてきて優しく頭を撫でられた。


平「ごめな…さ…ふぇぇ…ゲホゲホッ」

永「謝らなくてええの。俺も気づいてやれんでごめんな」


涙で滲んでよく見えないけど、
廉の声、安心する…



んっ…
やばいっ、、また吐きそう…！

慌てて口を抑える。


永「しょお、我慢せんでいいから。ここに出しちゃい」


差し出してくれたバケツに思いっきり戻した。
背中に暖かい手の感覚。


永「しんどいな…」

平「はぁはぁ…ゔぅっ…ゲホッ、、おぇぇ」




岸「んんっ…えっ、しょうっ！大丈夫か？！」

永「いや、どう見ても大丈夫ちゃうやろ」

岸「あっそうか」


吐いてる途中でみんなの声が聞こえてきた。


神「俺らで布団替えるから、廉、落ち着いたらしょうを下に連れてって」

永「わかった」


吐き気が治ったタイミングで体を持ち上げられた。


永「しょお、俺と下行こうね。ちょっと揺れるけど」


抱きかかえられたまま階段を降りる。
でも、今の俺にはこの揺れが気持ち悪い…


平「…ぇ、、ん」

永「んん？」

平「もう、、ダ…メ…」

永「えっ？」


揺れてるせいで…また、、


永「ちょっ、、顔真っ青やん！！ちょっと我慢やで！」


廉は俺を抱えたままトイレにダッシュしてくれて、そのまま便器の前に降ろされた。


永「おまたせ！ええよ」

平「おぇぇぇ…うっ…ゲホゲホッ、、はぁ」


間に合ってよかった…
廉にかけちゃうところだった…


パタパタッ
高「しょお！また気持ち悪くなっちゃったんだ」

永「なかなか治らんなぁ。もう胃液しか出てきてへんし」


ここ数日ほぼ食べ物を口にしてないから、出てくるのは当然胃液だけ。


みんなにも迷惑かけて…もうやだ。

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