俺らが紫耀を守るから42

6 ページ47

平野side

みんなと顔を合わせる時間を少しでも減らしたくて、開始ギリギリに楽屋へ入った。


やっぱりみんなは心配してくれてて、色々と問い詰められたけど、スタッフさんが呼びにきてくださって助かった。



司「えー本日はKing & Princeのみんなが来てくれてます」

６「「お願いしまーす」」



収録が始まり、体はきつかったものの最初はほんとに大丈夫だったんだ。

ちゃんと話は耳に入ってきてたし、発言もしてたし、意識はハッキリしてた。

でも途中からみんなの声がBGMみたいになってきて、意識がボーーッとしてきて、いつのまにか目の前が暗闇だった。



岸「ちょっ…しょうっ！おいっ、しょうっ！」

永「しょおって！あのっ、すみません！」

神「すみません！」

平「…ん…」

岩「しょおっ！！」

平「…ぇ、、あっ……」

岸「本当にすみません！」

永「すみませんでした！」



みんなの声と叩かれたことで意識が浮上して、ゆっくり目を開けるとみんなが焦った顔でスタッフさんや共演者さんに頭を下げていた。



平「…えっ、、俺っ…」



もしかして……寝てた？



高「いつもはこんなことしちゃう子じゃないんです！！本当にごめんなさい！」

司「いやいやみんな大丈夫だよ！疲れてるもんね。今のところから撮り直せるよね？」

ス「大丈夫です！」

司「じゃあ、もう一回行こう」

５「「ありがとうございます！」」

平「…すっ、すみませんっ…」



俺も慌てて立って頭を下げた。



みんなにこんなことをさせてしまってる。

全ては俺のせいで…



それからの収録は正直記憶がない。



何を話したかも覚えてない。

みんなや共演者さん、スタッフさんの顔もまともに見ることができなかった。



ス「収録は以上になりまーす」

司「おつかれさまでしたー」

岸「みなさんっ、本当にすみませんでした！」

４「「すみませんでした！」」

平「…すみませんでしたっ…」

司「本当に気にしないで。おつかれさん」



最後までみんなは頭を下げて謝ってくれた。

共演者さんはいい方達で「大丈夫だよ、頑張ってね」って言ってくださって。

スタッフさんも許して下さった。



がっ

平「いっ…」



スタジオを出た瞬間、思いっきり廉に腕を掴まれ、こけそうになりながら楽屋まで連れて行かれて、気づけばそのまま床に投げ飛ばされてた。



永「…お前…いい加減にしろよ…」



聞いたことないくらいの廉の低い声が楽屋に響き渡った。



ーー
クロサギ楽しみ〜！！

7→←5

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す