占いツクール
検索窓
今日:115 hit、昨日:30 hit、合計:16,178 hit

ページ2

.
.
「寒くないの?」
、.



薄着の私をみて、聞くかい先輩はやっぱりカッコよくて気が効く。
.
.
こんな人に彼女いない方が変だもんね。
.


「寒いです笑」



.
早く会いたくて格好なんて気にせずに出てきたなんて言えない。


.
言っても、あなたは困った顔するでしょ?
.



「やっぱ、ばかだなぁ」
.
.
そういって、着ていたパーカーを当たり前のように渡すあなた。
.


あー好きだ。



.
隣にいるだけでこんなに幸せになる。
.



自然に並んで歩き出す。



.
他愛もない話をする。



.
話している内容は先輩後輩なのに、並んで歩く2人の距離感は、恋人の距離感。
.




時々触れ合う肩にドキドキする。
.
.
.




少し暗い公園に来ると、先輩はぐっと距離を縮めてくる。
.


ふわっと香るかい先輩の大好きな匂い。


.
なんで彼女いるのに、こんなことするんですか。そんなこと言えるわけない。
.



だって、表向きは私がかい先輩をひっかけてるってことになってるんだから。



.
誰かにバレてしまった時に、私だけ傷つけば済むように…。
.


.
ゆっくり近づくかい先輩。




.
触れる唇。



.
あー、幸せだ、もっと触れて欲しい。
.



彼女がいるかい先輩。
.



もうすぐ2年になるらしい。
.



そんな先輩と、こうやって触れ合えるんだから、私はそれだけで贅沢と思わなきゃいけないんだ。
.




何事もなかったようにまた歩き出す2人
.
.



「帰ろっか」そう言って私の家に向かう。
.




公園に行く道よりも、もっと近い距離感で歩く。
.




なんとなく触れた手、そのままぎゅっと私の手を包み込む、かい先輩の手。
.




「わー、珍し〜」
.



.
なんとなく、思ったことを口に出してみた。
.



.
「たまにはね、甘やかさないと寂しそうだから」
.




かい先輩は、笑顔でそんなこと言う。
.




本当に罪な人。



.
そーやって私を抜けられない沼に沈めていく。
.
.
私の家に着く。


.
「じゃあ、またね」
.



そういって離れるかい先輩を引き止めて
ぎゅっと一瞬抱きしめて、離れる
.
.


「また!!!」



.
いつもは絶対、私から抱きしめたりキスしたりしない
.



かい先輩は驚いたような、でも少し嬉しそうな顔で笑う。
.


その笑顔に、また期待する私。
.


無言で近ずきおでこに、キスをして、手を振って去っていく、カイ先輩。
.
.
.




.
あー、私はあなたの沼から抜けられない。
.
.
.
END

No.1 ア←沼



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
63人がお気に入り
設定キーワード:超特急 , 短編集 , 切ない
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

現在コメント欄は一時的にご利用頂けません

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちはなぶる | 作成日時:2019年6月9日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。