俺のモノ

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亜嵐が買ってきてくれたものを食べてまったり過ごす




友達とLINEしていると亜嵐が向かい側から覗き込んでくる






『見ないでくださーい』


亜嵐「ずっとそれじゃん」


『……なに？寂しいの？』


亜嵐「ち、げぇし！」


『かわいい(笑)』


亜嵐「はァ？」





亜嵐も寂しいとか思うんだ〜(笑)



席を立ち、食器やゴミを持ってキッチンに行く





亜嵐「なにニヤニヤしてんだよ」


『してないし(笑)』


亜嵐「おい」





後ろから亜嵐が顔を出す





『ちょ、っ…くすぐったい』


亜嵐「なにが」


『耳元でこしょこしょ喋んないで、っ』





亜嵐をかわし、ソファーの下に座ってLINEを再開させる





『夏祭り…』


亜嵐「お前友達いるんだ」




亜嵐がソファーに座って上から覗き込んでくる




『失礼な！いるし』


亜嵐「今度夏祭り行かない？だって」


『見ないでよ』





行く！と返信して電源ボタンに指をかける






─ ﾋﾟｺﾝ





『……あ、』




玲於くんだ




玲於くん元気か〜?

A元気だよ(笑)





玲於くんはおじいちゃんの家の近所に住んでる２個上のお兄ちゃん


小さい頃からおじいちゃんの家に行く度に遊んでた



幼馴染だけど、お互い１人っ子だから兄妹みたい



たまにこうやって生存確認みたいな感じで連絡がくる






亜嵐「……彼氏？」



『いたら亜嵐と一緒にいないし』



亜嵐「………」



『……あらん？』



亜嵐「そいつのこと好き？」



『なんで？(笑)』



亜嵐「別に、」





………もしかして





『……ヤキモチ？』



亜嵐「調子乗んな」



『最近の亜嵐かわいい』



亜嵐「……お前、本気で言ってんの？」



『うん、わりと……っ』






振り返ってソファーに座ってる亜嵐を見上げると、言ってはいけなかったことに気付く






亜嵐「この俺にかわいいって言ったのお前が初めてだよ」



『……あらんっ、落ち着いて、ね？』






亜嵐がソファーから下りて私に覆いかぶさってくる






亜嵐「お前いつになったら俺のモノって認めるの？」



『え、だから、……きゃ、っ』





押し倒されて目を開けると亜嵐の肘が顔の横にある





亜嵐「なァ…」



『……近い、よ』



亜嵐「………子供孕まないとわかんねぇ？」



『あら、ん』





亜嵐は私に跨ったまま上半身だけ起こしてテーブルに手を伸ばした





亜嵐「……これ、使い切っちゃおっか」






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