【おそ松さん】違って【おそ松】

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翌日、私は松野先輩の制服をカバンに忍び込ませて友達と登校していた。





「もうすぐ夏とはいえ、朝はまだ肌寒いよねぇ」





友達が、縮こまりながらつぶやいた。





私は、カバンの中の制服を思い浮かべて、松野先輩を思った。





先輩、風邪引かないといいな…。
早くかえさなきゃ。





「A、部活終わったら帰ろーね!」





「うん!」





私は下駄箱でくつをはきかえると、友達と一緒に帰る約束をした。





外ばきを棚に入れると、見慣れた頭がひとつ。





アホ毛が2本にのび○くん。





私は、またまた外ばきをはきなおして外に飛び出した。





「松野先輩っ!」





「おぅ、おはよ、A」





「おはようございます!」





上着なしで見るからに寒そうな松野先輩は、ポケットに手を入れていた。





私はカバンから先輩の制服を取り出して、手渡した。





「これ、ありがとうございました!」





お礼も込めて、満面の笑顔で伝える。






「お、サンキュー、別に教室に来てくれても良かったのに」





「迷惑かなぁ、と。」





えへへ、と苦笑いをすれば、松野先輩が頭を撫でてくれた。





大好きな笑顔で。





「ははは、わざわざごめんな」





周りに少し生徒もいたので少し恥ずかしかったけれど、とっても嬉しくて、





うつむいて照れ隠しをした。

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