【おそ松さん】違って【おそ松】

◎33◎ コメ返:花松愛し隊さん ページ35

校門を出ると、バス停がある。





この時間に利用者は少ないが、今日は人影が一つあった。





その人影に僕はなんだか見覚えがあって、チラッと振り返った。





そこには、足をぶらぶらさせながら、髪を一つにゆわいた、可愛い女の子がいた。





そこまでみてはっとする。





「あれ？Aちゃん…？」





つい声をかけてしまうと、ぱっと僕の方を見るAちゃん。





その大きな目が夕日に照らされてぴかっと光るのと同時ににこっと口角をあげると、ばっと立ち上がった。





「チョロ松先輩！お久しぶりです！」





その仕草がなんとなく愛おしくて、この子はモテるだろうなあ、なんてぼんやりと考える。





「久しぶりだね、バスで帰るの？」





僕は先程とはうって変わって優しい口調で言った。





いいだろ別に、さっきまではヤローが相手だったんだ。





「私、たまにバスなんです」





「そうなんだ、あとどれ位で来るの？」






「10分くらいです」




そんなやり取りをしながら、気まぐれで、Aちゃんの隣に座った。





「あれ？チョロ松先輩、帰らないんですか？」





「そろそろ暗くなるし、女の子1人じゃ危ないから話してようよ。」





僕は似合わないセリフをはきながら、しばらくどうでもいいことを笑いながら話した。





Aちゃんはほんとにいい子で、話してて気分が良くなる、そんな子だった。




「…あれ？Aちゃん、何持ってるの？」






ふと、Aちゃんが持っていた紙を指さすと、ぼんっと効果音がしそうなほど顔が真っ赤になるAちゃん。




えっ、なにその顔やめてよ、可愛すぎる。





なぜか俺も動揺しつつ返事を待つとポツリとAちゃんが言った。





「また、ら、らぶれたー、です」





そっぽ向いてそう言うAちゃんに僕は勢いよく言った。





「えっ、ラブレターって、誰から！？またっ！？…ってかやっぱモテるのか」





「ぜ、ぜんぜん！高校に入ってからはこれで3回目ですし！」





全然の基準が分かんない、ってかまだ高校入学してそんなにたってないんじゃ…





「そ、そうなんだ…お、OKするの？」





なぜか二人して動揺しながら話す。





すると向こうの道路からバスが見えた。





◎◎◎◎◎
花松愛し隊さんへのコメント返し
コメント返しが遅くてすみません！
十四松、書けていれば幸いです！
証明かなり苦手で…
色々と応援ありがとうございます！
頑張ります！

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