ヒメ【東京リベンジャーズ】参 (ページ5)

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ヒナちゃんの言葉に感激しているわたしの横でドラケンがエマを呼んでいるのが聞こえる。

「この子、たけみっちの嫁だからしっかり守っとけ。」

「りょーかーい。」

どうしてドラケンはエマにこんなツンツンしてるのだろう。
たまにはデレを見せてあげないとエマも可哀想だ。
わたしの前ではデレるくせに男心はよく分からない。

なんて思っていたら、エマはたけみっちを見て言った。

「よっ、意気地なし君！」

「意気地なし君って何？」
若干怖いオーラを纏ってるヒナちゃんと、

「なにお前、エマと知り合いなの？」
わたしから見れば若干怒ってるドラケン。

『…』

「ち、違うんだ、ヒナ！ドラケン君、俺、何も覚えてなくて！」
と、めちゃくちゃ焦ってるたけみっち。

修羅場の予感。

そして、爆弾を投下するエマ。
「エマの下着姿見たのに逃げたんだよね。」

『…』

「へぇー、そんな事があったんですねぇ。」

「あったのかなぁ？本当に記憶がないんだよー。」

『ヒナちゃん、殺っちゃえ。』

「Aさん！？」

数秒後。
顔が腫れ上がってるたけみっちが正座している。

「すみませんでした。」

自業自得だ。救いようがない。
でもまぁ最後逃げたあたりがたけみっちっぽいっちゃぽいけど。

ヒナちゃんが去っていくのを見ながらエマが口を開く。

「怖ー。あんな子いるのによくうちの話にのったね。でも勘違いしないでね？別にアンタの事なんて何とも思ってないから。」

ドラケンを見ながらエマが続ける。

「うちは早く大人になりたかっただけ。うちの事なんか興味なし！マイキーとバイクと喧嘩の事ばっか。少しは怒るかなって思ったのに…。」

ほら。言わんこっちゃない。
コレはドラケンのせいでもあるけれど、

『エマ。』

エマにもちゃんと言わなきゃいけない。