ヒメ【東京リベンジャーズ】参 (ページ22)

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三ツ谷との電話を切った瞬間、再び震える携帯。

『…』

ディスプレイに表示されている名前に少し心が軽くなる。

通話ボタンを押した瞬間、響く声。

耳をあてていなくても静かな部屋にはよく通る。

心配してくれている、と分かる声。

「A！？」

『千冬』

「良かった、全然繋がんねぇから。」

『ごめん、三ツ谷と話してた。』

「場地さんに聞いた。…今日の事。」

『うん。』

「…平気か？」

『うん。色々思う事はあるけど、これからの事も考えなきゃいけないって気づいたから、ちゃんと考えるよ。』

「俺、行く？」

『…ううん、大丈夫。ちょっとひとりで考えてみる。』

「…分かった。」

『…千冬、ありがとう。声聞いたら少し元気出た。』

「何かあったらいつでも連絡しろよ。」

『うん。』

千冬との電話を切ってふと思う。

マイキーは大丈夫だろうか。

そのままマイキーに電話をかけるがマイキーは出ない。

『…』

(あとでかかってくるかな。)

だけど、夜になっても日付が変わってもマイキーからの電話がなる事はなかった。