愛美愛主 #1 ページ15
2005年7月21日
昨日ドラケンから集合がかかったため
わたしは今倉庫に来ている。
ここにいるのはマイキー、ドラケン、パーちん、ぺーやん、わたしの5人。
愛美愛主との決戦に向けての話し合いの場である。
パーちんは今日もずっと怖い顔をしている。
さっき挨拶したら返してはくれたけれど、いつものパーちんではない。
そんなパーちんを気にしながらも話は進んでいく。
ドラケンがパーちんに言う。
先走るな。と。
たしかに、
今のパーちんを見ているとわたしも心配になる。
決戦まではまだ2週間もある。
その間に何かあっても困る。
2週間か……長いな。
「マイキー君！」
突然ここにいないはずの人の声が響いた。
入り口を見れば、たけみっちが肩で息をしながら立っていた。
(…たけみっち？)
「どうした？たけみっち。」
マイキーが聞く。
「またてめぇか。」
「引っ込んでろ、カス！」
パーちんとぺーやんは相変わらずたけみっちに暴言を吐いているが、たけみっちは気にせずこちらへ向かって歩いて来る。
「悪ぃが、今大事な話してんだ。」
ドラケンの言葉にもその足は止まる事はなく、
たけみっちは一直線にマイキーの前まで来て
そして言った。
「愛美愛主との抗争、止めませんか？」
「…は？」
『…？』
「この抗争は根拠は言えないんすけど、誰かが裏で糸引いてるんす、」
突然とんでもない事を言い出したたけみっちの髪の毛を掴んでパーちんは投げた。
「てめ、ふざけてんじゃねーぞ！なぁ？パーちん。」
「消えろ。これ以上喋ったら殺す。」
そう言ってたけみっちを制し、話を続けようとしたパーちんを遮って尚、たけみっちは食い下がった。
「ダメっす！愛美愛主と抗争はダメっす。東卍はハメられてるんです。」
「立て。」
そんなたけみっちをパーちんは何度も殴る。
じゃあ誰が自分の親友をボコったのか、
じゃあ誰がソイツの彼女を襲ったのか、
と叫びながら。
『…』
「わかんねぇーっすよ！でもッ、」
「たけみっち。お前の話は分かった。」
以前食い下がろうとするたけみっちに今まで黙っていたマイキーが口を開いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 98人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Tmwixx | 作成日時：2022年10月10日 9時
