49話 ページ7
座り込んで震えが止まらない私に、とりっぴぃさんとかわぞえさんが駆け寄ってきてくれた。
「Aさん大丈夫！？」
『大、丈夫ですけど…』
駆け寄ってきてくれたのはありがたいが、格好が格好のためすごく恥ずかしい。
それに気づいた2人は、顔を赤らめた。
せめて、上着だけでも着たいけど生憎と皆さん上着を持っていない。
すると、知ってる声が私の名を呼んだ。
『愛梨ちゃんと長瀬くん…？』
「先輩！！これ着てください！！」
『あ、ありがとう…』
愛梨ちゃんが着ていた薄手のパーカーを渡される。
いろいろ聞きたいが、とりあえずパーカーを着る。
「先輩、…状況から察するに、そういう事っすよね？」
『あ、あの、長瀬くん…？』
私の姿を見て、長瀬くんはリーダーの男に近づいた。
長瀬くんの異様な雰囲気に、リーダーを掴んでいるうばまろさんが冷や汗をかいている。
その時、鈍い音が響いた。
長瀬くんがリーダーの男を殴ったのだ。
その衝撃でうばまろさんはリーダーを掴んでいた手を離し、リーダーは軽く吹っ飛んだ。
「ちょ、ちょっと長瀬！」
「ひゅー」
口笛を吹く愛ゴリさん。
いやいや感心してる場合じゃないよ…
『ちょっと長瀬くん！』
「なんすか」
『いやなんすかじゃないよ！』
長瀬くんは怒ってくれているのだろうけど、これ以上問題は起こしたくない。
それを感じただろう愛梨ちゃんは、近くにいる警備員さんを呼びに行った。
「…これ以上は止めときます」
それを見た長瀬くんも、頭が冷えたみたい。
と、思ったが、長瀬くんはリーダーの男を私の前に連れてきた。と言うか引きずってきた。
「おら謝れよ」
「す、すみませんでした…」
さすがにボコボコにされて懲りたのか、素直に謝ってきた。
『私の質問に答えて。…涙斗って、誰のこと？』
ずっと気になっていた。
私の、トラウマの原因。
「お、俺らも会ったのはあの時コンビニから出た時だ！よく知らねぇ。でも涙斗と名乗った男は言ったんだ！「今ナンパに失敗したあの子、今度またナンパしてくれない？身体は傷つけない限り好きにしていい、報酬はいくらでも払う」って！」
やっぱり、私の知ってる涙斗と同一人物だ。
だとすると、目的は…
警察が来た。
男たちは自首して警察行きとなった。
私はその場の事情聴取だけで済んだ。
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ちー(プロフ) - まなさん» ありがとうございます！よんもじ三銃士いいですよね！受験シーズンなので更新遅いですが頑張ります！ (2018年1月26日 22時) (
レス) id: 808e1a3960 (このIDを非表示/違反報告)
まな - 今更ですが続編おめでとうございます！よんもじ三銃士が出てくるなんて…！嬉しいです！これからも更新頑張ってください！ (2018年1月25日 23時) (レス) id: 28d290e66d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちー | 作者ホームページ：
作成日時：2018年1月10日 23時
