決着の時は？ ページ33
雪「Aちゃん、おはよー！」
貴「おはようございます！」
あっという間に合宿最終日。
姫川への恐怖は、憎しみへと変わった。
なぜなにもしていないあいつが、白鳥沢で笑っているのか。
なぜ私が辛い思いをしないといけないのか。
考えれば考えるほど、憎くてしょうがなくなった。
せめて、白鳥沢の誤解を解きたい。
だから、今日は私が悪女になるね。
及「Aちゃーん！おはよう！！
今日は青城だよね！！！」
岩「そうなのか？よろしくな！」
貴「はい！頑張ります！」
そう言って、私はドリンク作りに行った。
そこで、誰かの声がした。
姫「あー、今日はぁ、白鳥沢だからぁ、適当に作ってねぇ！あんたらぁ、ベンチにもぉ、入ってないんだからぁ、暇でしょ？」
………え？嘘でしょ？あいつ選手にドリンク作らせてんの？
通りで白鳥沢のみんなが気づかないわけだ。
急いで、私はスマホで録画を始めた。
姫「かわいそうだよねぇ。どんなに頑張ってもレギュラーにぃ、なれないのにねぇ。」
部員１「なんつった？」
姫「きゃー、こわぁい！
覚にぃにチクるよ？」
部員１「………っすみませんでした。」
姫「それでいいのよぉ！」
そう言って、姫川は覚にぃー！って叫びながら、
一軍の選手のもとへ。
取り残された二軍の人たちは、黙々とドリンクを作り出す。
かわいそう………
私は録画を録音機能に変え、近づいた。
貴「ねぇねぇ、君たち、ちょっといい？」
部員１「え、、、Aさん、、、？」
貴「あいつにはいつもドリンク作らされてんの？」
部員２「えっと、、、、」
貴「私も裏切られたの。だから、せめて白鳥沢の誤解は解きたいなぁって。あなたたちも協力してくれるよね？」
部員１「はい、分かりました………ずっと、こきつかわれてます。あいつは、二軍の俺らなんか、どうでもいいんです。ただ、一軍の人たちに気に入られて、ちやほやされたいだけなんです」
貴「そうなんだ…あなたたちも辛かったでしょ？
私、ちょっと頑張ってみるね。」
部員２「あの、、、、、A先輩が何もやってないと知ってたのに、俺ら、何も言えませんでした。すみませんでした……」
貴「ううん、いいの。あいつが全部悪いから。
よし、終わった！渡しに行ってくるね！」
そういって、みんなに渡しに行く。
貴「ドリンク出来ました！！」
みんなには、バレないように、こっそりやろう。
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作者名：chibirin | 作成日時：2020年12月13日 21時
