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JK「‥俺は、別に。ヌナのそういうとこ、いいと思うし好きだけどなあ‥」
驚いた。いつもならジョングクが一番こういうのに敏感で、嫌がるはずなのに。唖然とする俺たちを横目にジョングクは続ける。
JK「だってヌナはずっと、ありのままの俺が好きだよって言ってくれるから。俺もありのままのヌナが好き」
『ぐう‥！ヌナもぐうのこと好きだよ〜(撫で回し)』
JK「えへへ、じゃあ結婚ですか？」
「いやなんでそうなる」
JM「そんなの‥僕だって好きだよ。でも、ヌナがセーター着てる度にヌナの下着姿想像する奴絶対いるって。僕そんなの耐えられない」
TH「早速アミも切り抜きの動画作ってるし‥Aのセーター着用集って、皆暇なの？」
JK「もーヒョン達、済んだ事どうこう言ったって仕方ないでしょ。ヌナは悪くないんだから、ヌナのこと責めないで」
「‥ジョングクはこう言ってるけど、俺は考えなしに発言したのはマズかったと思うよ。ヌナ」
この場で唯一の味方であろうジョングクに「ヌナは悪くない」とはっきり言われ安心したのか、ヌナはまるで他人事のように笑顔を見せている。それが気に食わなかった俺はオブラートに包むことも忘れ、感情に駆られるまま吐き捨てるように呟いた。
『考えなしって‥ホソガひどい、』
JK「ホソギヒョンも、ヌナのこといじめないで下さい！」
「本当のことじゃん。俺たちにも言える事だけど、ヌナの発言は他の人と違って影響力あるんだから。今までだって‥、何かあってからじゃ遅いんだよ」
今までだって何も無かったわけじゃない。Aヌナが知らないところで、俺たちが運良く未然に防げてきただけ。「ホビヒョンの言う通りだよ」「俺たちはヌナの事が心配なの」と珍しくご立腹なクオズに『‥ごめんね』と急にしおらしく振る舞うヌナは‥悔しいけどやっぱり可愛い。
JK「勿論分かってます。だから、」
突然ジョングクはヌナを自分の腕の中に閉じ込めた。戸惑うヌナの耳元で大丈夫だよ、と囁く様はまるで映画のワンシーンのように美しい。そのまま前を見据えたジョングクは綺麗な笑顔を浮かべているが、細められた瞳の奥に一切の温もりはない。そしてこの場に似つかわしくない酷くのんびりとした低い声でこう言った。
「いつものように不安要素は容赦なく取り除くまで、です」
そのあまりの迫力に圧倒された俺たち三人は、ひしっと抱きしめ合い何度も首を縦に振るのだった。
良かった、いつものジョングクだ。
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作者名：mitsu | 作成日時：2021年9月26日 14時
