もうひとつのお話し (ページ22)

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優しさページ22

ファズマと話して少し先が見えてきた気がした。

キーラ《ベンが本当に欲しい物がわかればベンの心が悪を求めなくなるかも！》

ファズマ「キーラ、そろそろ戻るか」

ファズマと歩いていると向こうから慌てた様子のハックスが走ってきた。

ハックス「キーラ！どこに行っていた？ずいぶん探したぞ！」

キーラ「ハックス将軍！申し訳ありません、少しキャプテンファズマとお話ししていました！」

ハックス「ファズマと？まぁ無事ならいいんだ、ファズマ、キーラが世話になったようだな」

ファズマ「いや、私も楽しかった、また話そう」

キーラ「ありがとうございます！またいろいろと悩みを相談させて下さい！」

ファズマ「あぁ」

ハックスは少し寂しそうな顔をした

ハックス「わたしでは解決できないことか？……まぁファズマの方がわかることもあるんだろうな、ファズマまたキーラの話を聞いてやってくれ」

ファズマ「あ、あぁいつでも聞いてやる」

ファズマはこんなに優しげなハックスを初めて見たので少しドキマギしたがキーラが嬉しそうなので良しとした。

キーラ「はい！ありがとうございます！それでは、今日は本当にありがとうございました！」

ファズマが行ってしまうと二人はいつものように並んで歩いた

ハックス「悩みは解決したのか？」

キーラ「いえ、でも進むべき方向はわかった気がします」

ハックス「そうか、俺にできることがあるなら言ってくれ、それと、俺が聞けることは俺が聞くから遠慮なく言うんだぞ？」

キーラ「ふふふっわかりました、ありがとうございます！」

ファズマとハックスの優しさにレンにされたこと、言われた事なんてほとんど忘れてしまった。