202._地獄耳 ページ7
……アジトの場所についたはずだが景色が違う。というより、同じ建物がたくさん立ち並んでいた。
その風景をみてキルアが焦ったような顔をする。キルアが建物に近づくので私も後を追う。
「多分、偽の死体をつくった奴かな」
「あぁ…どう考えても念だ」
中に入るのは危険。増やした、ということはまだここにいるのかもしれないが、罠という可能性もある。……さすがにこの中のどれが本物かは分からない。
飛び込んで誘きだす手もあるが、もちろんやりたくはないし、キルアがいるのだから出来るわけがない。
「…とりあえずクラピカに連絡しようか。司令塔の指示を貰うのがいい」
「ああ」
キルアはしゃがんだまま携帯を取り出しクラピカにかける。
「…だよな、オレもそれは絶対ゴメンだし」
雨の音とキルアのフードでむこうの声は聞こえない。だが、中に入るのが危険であるのはクラピカも分かっている。離れて様子見、が安全だ。
少し話した後、キルアは携帯を下ろす。
「最初の地点に戻って指示待ち。5分後にかけるってさ」
「わかった」
キルアと共にアジト近くの廃ビルの屋上に戻る。電話が来るまでに考える。
そもそも、なぜ彼らはまだいるのか。今夜のオークションが目当てか、まだ鎖野郎を追っているのか。クロロはオークションだろうが、ノブナガは後者。だが、現在行動を起こしていないのならノブナガはクロロにしたがったのだろう。
あとは…気になるのはクロロが占いの能力を盗ったこと。団員を占った場合、こちらの情報がどれだけでているのか。……今の状況が意図的だったらまずい。飛んで火に入る、だ。
円を広げるのも…キルアは気づかなくても彼らは気づく。………私の目的はあくまで両者を守ること。最悪…危ない状況に陥っても、結果誰も死なないならばいい。刺激する必要はない。
プルルル、とキルアのポケットから音がなる。5分が経ったようだ。
「もしもし。…ああ、あんたは？」
かけたきたのはクラピカではないらしい。
同時にここと一棟挟んで離れたビルの屋上に人影が見える。……旅団ではないみたいだけど。
「…右手上げて…」
キルアが呟く。すると人影が右手を上げた。電話の相手だったようだ。
「相手は？」
「クラピカの仕事仲間。オレたちの助っ人に来たみたいだな」
キルアの後についていく。屋上の人物はクラピカの仕事仲間。クラピカに言われてきたのか。…それほど信用している相手なのか。もしくはそれほど役立つ念でも持っているのか。
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JRPG(プロフ) - また、いつもコメント本当にありがとうございます。ここまで読むのもなかなか大変だと思います…。全然レスをしてないのですが、ちゃんと読んでいますのでどうぞこれからも楽しんで頂けたらなぁと思います。 (2022年12月6日 11時) (
レス) id: 32ca7a2207 (このIDを非表示/違反報告)
JRPG(プロフ) - 作者です。気付いたら話数が足りなくて続編にいきました。なんだかんだグリードアイランドもそれなりに書きそうな予感がしてます。それと、書き直し版(仮名)ですが数話分はできています。この速さに自分が一番驚いてます。 (2022年12月6日 11時) (レス) id: 32ca7a2207 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 更新ありがとうございます！パクの想いが染みすぎて、、本当にいつもありがとうございます♪ (2022年11月21日 17時) (レス) @page35 id: da53461c26 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 更新される度味わいながら読ませて頂いてます。この作品が本当に大好きです。これからも陰ながら応援しています。 (2022年11月21日 1時) (レス) @page35 id: 310888c201 (このIDを非表示/違反報告)
JRPG(プロフ) - 作者です。いよいよ佳境です。前回同様、書いてすぐ投稿してるので可笑しいとこあったらあとで直します。とりあえずバンバン上げていきたいです。 (2022年11月16日 0時) (レス) @page28 id: 32ca7a2207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JRPG
| 作成日時：2021年10月16日 19時
