166._相性 ページ20
『絶は凝とは違って基礎的な四大行のひとつだからね。時間はかかっても出来ないということはまずない』
言うとレオリオは何かに気づいたような顔をする。はて。
「！…さすがというか、詳しいな」
『詳しいというか、これは授業で習うようなことだよ。レオリオはまだ習っていなかっただけ。気にすることはない』
レオリオは私の言葉に考える素振りをする。そしてゴンを見た。
「…ゴン。さっきの話Aに聞いてみたらどうだ」
『話？』
私は首を傾げてみせる。レオリオとゴンは見つめあう。そして意を決してようにゴンが口を開いた。
「Aは短期間で念が強くなる方法知ってる？」
短期間で念が強くなる方法…。その質問と彼らの雰囲気から察する。クラピカのことを問いているのだろう。直ぐに分かった。となると…彼らは鎖使いがクラピカだと気づいたのか。
『"強くなる"という定義が曖昧だけど、"腕力が上がる"のような意味合いだとしたら難しい。念の根本であるオーラは生命エネルギー。君たちの歩みがオーラに影響する。オーラ量を増やしたり質の底をあげるなら、それだけの努力と時間が必要になる。劇的な環境や心情の変化がない限りは短期間では難しいだろうね』
「…じゃあさ、例えば…今のオレがAに勝てる方法ってある？」
ゴンはなかなかに突っ込んだことを聞く。私はゴンを見る。
『たくさんあるよ。だけど、例えに私を使うのは比較しづらい。…そうだな。例えばゴンがヒソカに勝つ方法はある』
念が未熟であるはずのクラピカがウボォーギンを殺した方法…。
まず、ウボォーギンと相性が悪い系統は具現化系と操作系。クラピカもこのどちらかの系統だと考えられる。鎖が本物で操作系ならウボォーギン自体が操作されてしまった。鎖は具現化したものなら、その付加価値のついた鎖でウボォーギンを殺した。
おそらく後者だろう。ウボォーギン自体を操作した場合、あの右手の鎖はウボォーギンを操作するために使うもの。鎖を刺すか、巻き付けた相手を操作する、というのは賢くない。イルミの針やシャルナークのアンテナのように、普通本人と対象との間の線は見えない方がいい。
だからなんらかの付加価値でウボォーギンを拘束し、殺した。
…だが、それでも足りない。
事実、私の鎖でウボォーギンを捕まえた場合、一時的には拘束できてもやがて破られる。具現化系とはいっても、"絶対に抜け出せない鎖"というのは作れない。しかしそれをクラピカは可能にした。
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JRPG(プロフ) - コメントありがとうございます。とてつもなく間が空いた気がするのは気のせいではありませんでした。ただ凍結することはないので連載再開までに終わるかどうかですね。 (2021年10月16日 20時) (
レス) id: 1f8a9e8183 (このIDを非表示/違反報告)
レネット(プロフ) - 更新待ってます (2021年10月4日 0時) (レス) id: ec8ec8961f (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - 好きです！！ (2021年8月12日 1時) (レス) id: 87c9802a04 (このIDを非表示/違反報告)
かるー(プロフ) - 大好きです、、、、！ (2021年7月26日 13時) (レス) id: 23539fd70e (このIDを非表示/違反報告)
めありー(プロフ) - コメント失礼します。ずっと前から大大大大大好きです！！！！応援してます！！先の展開が楽しみで仕方ありません！！ (2021年6月15日 23時) (レス) id: 3db33b5493 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JRPG
| 作成日時：2021年6月12日 19時
