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「定期的な連絡はしてもらうから。それと、オレの電話には3コール以内に出ること。もし出なかったら何かあったとみなしてオレだけじゃない、父さん達も連れて行くから」
『う、ん。わかった、3コール以内ね』
Aは肝に銘じるように深く頷く。…ここまで念を押せば大丈夫か。
「…この後は？一緒に戻るなら連れてくけど」
『ううん。ありがたいけどまだ用があるんだ。…シルバさん達にもよろしくお伝えして。あと、カルトにも…すぐに会いに行けなくてごめんねって』
Aは申し訳ないような顔をして言った。
オレは頷いてAと体を離す。…まだ離れるには早いけど父さんに報告もある。嫌な感覚は抱き締めてみればすぐに消えた。
『……』
「A？」
首をかしげる。Aは何か迷っているような様子だった。
『えっと…イルミ』
やがて決めたのか、オレに手を伸ばしてくる。
手はオレの両耳の少し上に触れて、Aの顔が近付いてくる。…頬に柔らかい感触。離れると触れた頬が涼しくなった。
『色々と…ごめんね。そしてありがとう。本当はおでこにしたかったんだけど、届かないから頬で許してね』
Aからしたらオレはいつになっても子供だ。それが嫌だと感じるときもあれば…今みたいに心地よく感じることもある。
Aと血は繋がってない。でも、オレに姉がいたならそれはAがいい。
…Aを「姉さん」と呼ぶ想像をする。"姉さん"はいつも笑ってオレを迎える。それからオレの体を心配して困った顔をするだろう。
……ああ、でもそうなると…もう外に出すことは出来なくなりそうだ。外に出て、ヒソカやクロロに会わせるくらいなら閉じ込めてしまった方がいい。枷をはめて、オレ以外に目を向けないように。
『私はそろそろ行くよ。次会ったら驚くぐらい強くなるから。だから…イルミは大丈夫だと思うけど、次会うときまでどうか元気でいてね』
Aは目を伏せて言うと一度オレに笑いかけてから背を向ける。…目を伏せたAは苦しそうだった。多分、旅団の二人が死んでオレにもその気持ちを向けたんだろう。
いっそクロロもヒソカも旅団もみんな殺してしまうのがいい。そうすればAはオレに執着するしかなくなる。…と考えて"現実的じゃないな"と思う。殺るにしても父さんたちは嫌がるだろうし…。少なくとも今はこれで満足するしかない。
右の頬に触れてから、オレはその場から踵を返した。
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すってん(プロフ) - 続きの意志を示してくださって本当に嬉しいです！H×Hの作品でこちらが最も大好きな私です。最高に面白い作品を本当にありがとうございます！書き直し版もどちらも楽しみです！しかし無理はなさらずに、ご自分のペースで続けていただけたらな、と思います！ (4月14日 2時) (
レス) @page40 id: ff20551d0e (このIDを非表示/違反報告)
JRPG(プロフ) - たまごボーロさん» 続けるつもりではありますが、今のところネタ切れ+マンネリ化のため暫くはお休みする形にはなると思います…。なるべく早く続きが書けるように頑張りますね。 (4月12日 20時) (レス) id: c0cc0b1a31 (このIDを非表示/違反報告)
たまごボーロ(プロフ) - 碧は染まったも続けてくれますか？ (4月12日 19時) (レス) @page40 id: c5a7976f82 (このIDを非表示/違反報告)
JRPG(プロフ) - 作者です。前回の更新から約一年が経ちそうでした。新しい話の更新じゃなくてすみません。内容に関しては※お知らせをお読みください。 (4月12日 18時) (レス) id: c0cc0b1a31 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - JRPGさん» いえいえ、どういたしまして〜 (6月19日 1時) (レス) id: 2cdd8e90db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JRPG
| 作成日時：2022年12月6日 11時
