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『実は少し悩んでるんだ。だから、ツェズゲラさんを見て決めるよ』
「？」
私の言葉にゴンははてなを浮かべる。私はその姿にくすりと笑った。
『それじゃ、がんばってね』
「うん！Aも！」
キルアが終わったのか進行役がこちらに振り返ったのを見て、ゴンがステージへと上がっていく。
…そして少しして
『！』
__ドオン と地響きのような大きな音がした。
音はステージから…ゴンが何をしようとしていたのかは分かっていたけど、すさまじいな…。やっぱり私は力勝負でいくわけにはいかない。
「…次の方、どうぞ」
進行役に言われカーテンの裂け目から中に入る。
カーテンとシャッターの間の細い通路を通り、ドアを見つける。…ここに入ればいいのか。
…ガチャ、とひねれば簡単に開いた。
中にはツェズゲラが立っていた。…ただ、それよりも気になるのは壁にある大きな穴。誰かが凄い力で殴ったような跡だ。
『ゴンか』
「…お前は二人の隣に座ってた奴か」
振り返ったツェズゲラの瞳はプーハットのものと良く似ていた。
「オレは実力しか見ないが、それでも顔は見せるのが礼儀じゃないか？」
『別に構いませんよ。…単に知り合いがいるかもしれなくて、それでつけているだけなので』
彼らがまだ本拠地に帰ったかどうか確かめようがない以上、人が集まるところでは変装するしかない。…マナの姿は使えるわけもないし、そもそも全ての回数を使いきっていた。どちらにせよもうマナの姿になることはできない。だからといって新しい姿を作ってもらう時間はない。
…こんな簡単な変装。会えばバレるだろうが、こちらから気付けるのであれば有効だ。……とりあえず受験者や役員の中に彼らはいなかった。
『…ふぅ…お面をつけるのも結構神経使いますね』
お面を外すと、視界が一気に開ける。視界が狭まる分、気配には敏感になる。疲労はなくともどうしても気は使ってしまう。…ただでさえ、彼らに見つかるわけにはいかないのだ。
『…どうかしました？』
「いや…」
ツェズゲラは私をいぶかしんでいた目を驚きに見開いていた。…女であることは体型で分かったと思うけど。
『それで…練を見せればいいんでしたか』
「あ、ああ。…"練"とは言っても要は実力を見せてくれればいい。さっきの二人みたいにな」
『なるほど』
簡単な方法は十字架を外してしまうことだ。膨大なオーラは必殺技を見るよりも圧倒させられる。だが、そこまでのリスクを負う必要もないだろう。
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すってん(プロフ) - 続きの意志を示してくださって本当に嬉しいです！H×Hの作品でこちらが最も大好きな私です。最高に面白い作品を本当にありがとうございます！書き直し版もどちらも楽しみです！しかし無理はなさらずに、ご自分のペースで続けていただけたらな、と思います！ (4月14日 2時) (
レス) @page40 id: ff20551d0e (このIDを非表示/違反報告)
JRPG(プロフ) - たまごボーロさん» 続けるつもりではありますが、今のところネタ切れ+マンネリ化のため暫くはお休みする形にはなると思います…。なるべく早く続きが書けるように頑張りますね。 (4月12日 20時) (レス) id: c0cc0b1a31 (このIDを非表示/違反報告)
たまごボーロ(プロフ) - 碧は染まったも続けてくれますか？ (4月12日 19時) (レス) @page40 id: c5a7976f82 (このIDを非表示/違反報告)
JRPG(プロフ) - 作者です。前回の更新から約一年が経ちそうでした。新しい話の更新じゃなくてすみません。内容に関しては※お知らせをお読みください。 (4月12日 18時) (レス) id: c0cc0b1a31 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - JRPGさん» いえいえ、どういたしまして〜 (6月19日 1時) (レス) id: 2cdd8e90db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JRPG
| 作成日時：2022年12月6日 11時
