弐拾肆 ページ24
上を見ても、横を見ても、人、人。
連れられた場所にあったのは今までみた建物の中でも一番高いものだった。見たときはめまいで卒倒するかと思った。その中に平然と蘭さんが入っていくので、未だに手を繋がれている私も止まるわけにはいかない。
そして、建物内に入ったら、この溢れんばかりの人。…都会の繁華街みたいだ。ただ、違うのは、縦に長いのではなくて、上に長い。……一体何階建てなんだ……というかどうやって建っているんだ。仕組みがわからない。よく崩れないな。顔を歪めながらも蘭さんに連れられるまま歩みを進める。
進んでいる中で、違和感を感じた。
…何故か視線を多く向けられている気がする。鬼殺隊である以上、人の視線や気配には敏感だ。見られているのは間違いない。
『………あの、蘭さん』
「うん？」
『私もしかしてどこか可笑しいでしょうか？…先程から周囲の人間に視線を向けられているようで、その…私には記憶がないので』
自分で考えるよりも聞いた方が早いだろう。そう思い尋ねる。ここでは私の常識は通用しないと思った方がいい。
「え？……あ、それはAちゃんが可愛いからだよ！」
『はい？』
「みんなAちゃんのことモデルさんとか、有名人だと思ってるんじゃないかな…！」
『もで…、？』
今一わからなかった。けれど、私が粗相を犯している訳ではないらしい。それに、視線も敵意ではない。気にしないほうがいいのか。
「とりあえず、日用品からそろえよっか！」
急に足早になった蘭さんに引きずられるように、私は続く。
「……えっと…Aさん？」
『大丈夫、大丈夫だと思う』
「全然そんな顔してないよ」
そうだろう。買い物なんて滅多にしない、というか下手したらまともにしたことさえ無いんじゃないか。そんな私が買い物をするのは正直堪えた。それに、知らないものが多すぎる。いちいち私の質問に答える蘭さんが気の毒だ。
そう思い、だったらと、私の日用品は全て蘭さんにお任せした。今は蘭さんが買い物をしているお店の前の椅子に座っている。私の横では少年が足をぷらぷらさせていた。
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ゆら - とても続きが気になる物語だったので、時間があるときに更新よろしくお願いします。頑張ってください！ (2020年6月21日 12時) (
レス) id: a43add877a (このIDを非表示/違反報告)
ユナナ(プロフ) - こんにちは！"浮世離れの今日"を見させていただきました！好きな漫画がコラボで出てきている…もう喜びを超えた嬉しさです笑 後の展開がとても気になります！技の名前も高クオリティで普通に鬼滅の刃にで出来そうです笑 また続きをお待ちしています笑 (2020年1月8日 11時) (レス) id: 0bea8b4a9d (このIDを非表示/違反報告)
JRPG(プロフ) - 作者です。更新しました。楽しみにしてくださっていた方遅くなりすみません…。沢山のコメントありがとうございます。全部読んでます。引き続きお楽しみ頂けたら幸いです。 (2019年10月31日 9時) (レス) id: 0e0a111648 (このIDを非表示/違反報告)
綺咲裕翔 - めちゃくちゃ面白いです！！続きが気になるー！楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年10月27日 10時) (レス) id: 93b6603b06 (このIDを非表示/違反報告)
南無阿弥陀仏(プロフ) - 続き待ってます (2019年10月24日 14時) (レス) id: 1cf60bec73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Justice RPG
| 作成日時：2018年9月15日 21時
