拾参 ページ13
『この刀は特殊な鉱石で出来ており、これが唯一鬼を倒せる武器になります』
「その刀以外は効かないってこと？銃とか炎とかは？」
『銃はまず効きませんね。弾が日輪刀と同じ素材であれば分かりませんが。炎は一応効きます。あとは、鬼にもある程度属性がありますからそれ次第かと。確実に言える弱点は日の光。………それから、この刀も誰もが使えるわけではありません』
Aさんは鞘から刀を少し抜き刀身を見せる。その灰色の刀身には"惡鬼滅殺"と書かれていた。
『ある程度剣術の修行をすることによって使えるようになります。そして、日輪刀を使い鬼を倒す組織が我々"鬼殺隊"です』
それでAさんの格好も納得がいった。
『なぜここに来てしまったのかは私にも分かりませんが……確実に鬼がここに居ることは事実です』
Aさんの拳が強く握られた。
『もちろん。鬼を倒すことのできる私が居ることも事実ですが』
それがまだよかった、とAさんは続ける。
「…だから三日拘束されるって言われてあんなに怒ってたんだね」
『うん。…三日もあったらどれだけの人が死んでしまうか』
「今こうしている間にも…か」
『はい』
昴さんの言葉にAさんは重々しく頷く。
これから自分の身の回りで何人も死ぬ可能性があると考えてゾッとした。
『………』
「Aさん？」
『いえ、ちゃんと話を聞いてくれるんだと思いまして』
「…まだ完全に信じた訳ではないですが、Aさんが言ったことが事実だった場合。信用できなかった、ではすみませんから」
「ボクもだよ……それに、やっぱりAさんは嘘ついてないから」
『ほぅ、よくわかるね』
「子供の勘だよ！」
だが、本当に恐ろしい事態になった。……鬼。殺人鬼とは訳が違う。それもAさんにしか倒すことができない。…彼女の細い身体にそれほどの力があるとは信じられないが、自分は実際電灯に飛び乗る彼女を見ている。
「その日輪刀…と言いましたか。どのような素材で作られているのですか？もし、こちらにあるのなら対抗する手段を得られるかもしれません」
『対抗…ですか。…あるのかはわかりませんが、猩々緋砂鉄と猩々緋鉱石という鉱石から作られていると聞きます。私も現物を見たことがないので、どのようなものかを申すことはできませんが』
「…えっと、漢字が分からないから書いてくれる？」
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ゆら - とても続きが気になる物語だったので、時間があるときに更新よろしくお願いします。頑張ってください！ (2020年6月21日 12時) (
レス) id: a43add877a (このIDを非表示/違反報告)
ユナナ(プロフ) - こんにちは！"浮世離れの今日"を見させていただきました！好きな漫画がコラボで出てきている…もう喜びを超えた嬉しさです笑 後の展開がとても気になります！技の名前も高クオリティで普通に鬼滅の刃にで出来そうです笑 また続きをお待ちしています笑 (2020年1月8日 11時) (レス) id: 0bea8b4a9d (このIDを非表示/違反報告)
JRPG(プロフ) - 作者です。更新しました。楽しみにしてくださっていた方遅くなりすみません…。沢山のコメントありがとうございます。全部読んでます。引き続きお楽しみ頂けたら幸いです。 (2019年10月31日 9時) (レス) id: 0e0a111648 (このIDを非表示/違反報告)
綺咲裕翔 - めちゃくちゃ面白いです！！続きが気になるー！楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年10月27日 10時) (レス) id: 93b6603b06 (このIDを非表示/違反報告)
南無阿弥陀仏(プロフ) - 続き待ってます (2019年10月24日 14時) (レス) id: 1cf60bec73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Justice RPG
| 作成日時：2018年9月15日 21時
