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その肆拾伍 ページ47

その場は解散となり久しぶりに家へ帰った。ポストには大量の手紙が投入されていた。殆んどが鍵の依頼状だった。今夜は遅いのでそのままベッドに潜り込んだ。

翌朝、依頼者の元へ向かい話を聞き作業をするという繰り返しをずっとしていた。あまりの忙しさに睡眠時間を削り仕事に身を呈していた。

ようやく、全ての仕事を終え日付を確認すると本戦が行われる日だった。時間を確認すると開始してからかなりの時間が過ぎている。Aの試合まであと数時間をきっていた。

「やっべーーー!!どーする俺!!!」

そう叫ぶと、取りあえず会場へ向かって走り出した。途中で顔見知りのおじさんに話し掛けられた。

「おっ、Aー!本戦はいいのか?」

「今向かってんだよっ!」

一言二言かわすと、礼を言いまた走りだした。会場へ到着すると既に名前を呼ばれていた。

「すみませんー!おくれましたーっ!」

「なにやってんだってばよ!」

肩で息をし対戦相手の前へ滑り込んだ。会場からブーイングが巻き起こったがAはヘラヘラと笑いながら謝った。

「では、揃ったようなので…はじめっ!」

その瞬間Aとカズキの間に緊張が走った。挑発するかのようにカズキはふっと笑った。

「随分と顔色が悪いな。ずっと眠らずに鍵作ってたんだってな。お前がそんなことしている間に俺はずっと修行してたんだ…!…お前には絶対負けない!」

ビシッと指を指した。その瞬間歓声が巻き起こった。会場はカズキ一色だ。

「Aー!そんな奴に絶対負けんなよー!」

負けじとナルトも声をあげるが、かき消されてしまった。それでも動じずにAは相変わらず楽しそうに笑っている。

「ま、そう言うなって。俺も俺で色々あんだよ」

「ふん!なら、本気でいくぞ!」

カズキは指先が自由になっているボクシンググローブを装着し構えた。軽くステップを踏みながら拳を突き出した。

「勝負だ!鉤上A!」

Aは渋々ゆっくりした動作で印を結んだ。

「うん、岩遁エアーズロック」

目の前に大きな壁を作りそう言った。顔は伺えないが、笑い声はとても楽しそうだった。Aの術を見た観客は見たことの無い術にどよめいた。

「破ってみなよ、その拳でさ」

そう言った瞬間カズキは地面を蹴った。

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Rin´(プロフ) - tukihoさん» ありがとうございます(о´∀`о)part2へ続いていますので、早めに更新出来るよう頑張ります! (2017年7月8日 15時) (レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - Rin´さん» とても上手いと思いますよ!!お話面白いので更新頑張って下さいね!! (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - tukihoさん» コメントありがとうございます!その通りです!だじゃれです! (2017年7月8日 14時) (レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - 夢主君の術って『Rock』と『Lock』をかけてるんですか!? (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - マヨラーさん» コメントありがとうございます!負けちゃいましたね。次回に期待しましょう( ^∀^) (2017年5月25日 23時) (レス) id: 435c1cb043 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Rin´ | 作者ホームページ:http://uranai.amanoboru  
作成日時:2017年4月15日 14時

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