その参拾玖 ページ41
「本当に…ごめんなさいッ…！…私、さっき、死にかけて気付いたの……どんなに、愛されて、我が儘に生きて、可愛がられてたって、死ぬときは一人なんだって…！すっごく寂しくて、辛くて、悲しくて、怖かった…！…うっ…それなのに私……！」
涙が止まらず目元を真っ赤にしている。Aはそんなミツハを優しく抱き締めた。
「大丈夫だから。ほら、泣かないで。笑って笑って〜。もう怒ってないからねぇ。」
「…ッ…子供扱いしないで…よ…」
ギュッとしがみつくミツハの頭を撫でると、カラカラ笑った。ゆっくり引き離すとハンカチを差し出した。
「見違えたねぇ。初めてあった時よりずっと美しいよ。やっぱ俺、見る目あるわ〜。本当は"孤独"なんて味わわせたくなかったなぁ。でも、前向きに捉えてよ。死ぬことの怖さを知ったなら、残りの人生必死に生きて。そしたら君のこと許してあげる！」
「……貴方って本当、ズルい人ね…ありがとう。貴方に許してもらえるように頑張る」
「うん、約束ね。じゃあまたね」
そう言って手を振ると、ようやく笑顔になった彼女は走っていってしまった。嵐のように去って行った彼女に一息ついた。今まで黙って聞いていたカカシは溜め息をついた。
「A…お前ってなんか、色々とすごいな」
「ははっ、何それ！それよりはい！」
Aは笑いながら右手を差し出した。首を傾げ差し出された手を見ると、指先が軽く岩化していた。
「治してっ！」
無言でAの頭を叩くと先程のように両手で握り締めた。暫くするとぱっと手を離した。見るとしっかり元に戻っていた。ヘラヘラ笑うと礼を言った。
「岩遁って意外と不便なんだね」
「まあ、そりゃそうですよ。写輪眼だってそうでしょ。写輪眼は使いすぎると体に負担が掛かって暫く動けなくなる。それと一緒。岩遁っていうのは使用者本人の弱みにつけこむ。扱いづらいからこそ使えるのは極僅かの人間なの。ま、使えたとしても大体飲み込まれちゃうんだけどね！」
またケラケラと楽しそうに笑うと、ゆっくり振り向いた。
「じゃ、ナルト達んとこ戻ろっかね」
今回のことでさらにAのことが分からなくなった。掴み所がないというか、何を考えているのか全く分からない。考えても無駄だと判断しつられるように微笑んだ。
「…ああ、そうだな」
そう、返事をするとAは嬉しそうにニッコリと微笑んだ。そして先を歩くAに続いたのだった。
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Rin´(プロフ) - tukihoさん» ありがとうございます(о´∀`о)part2へ続いていますので、早めに更新出来るよう頑張ります！ (2017年7月8日 15時) (
レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - Rin´さん» とても上手いと思いますよ!!お話面白いので更新頑張って下さいね!! (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - tukihoさん» コメントありがとうございます！その通りです！だじゃれです！ (2017年7月8日 14時) (レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - 夢主君の術って『Rock』と『Lock』をかけてるんですか!? (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - マヨラーさん» コメントありがとうございます！負けちゃいましたね。次回に期待しましょう( ＾∀＾) (2017年5月25日 23時) (レス) id: 435c1cb043 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rin´ | 作者ホームページ：http://uranai.amanoboru
作成日時：2017年4月15日 14時
