その参拾漆 ページ39
ぱっと笑顔を見せると、またもやAがミツハの視界から消えた。慌てて辺りを見回すがどこにも見当たらない。背後に気配がし振り返るとAが楽しそうに立っていた。が、目は決して笑っていない。
「岩遁、人間ロック」
「う"あぁぁ!!?」
振り返った彼女の腹部に思いきり鍵を突き刺し、くるりと回した。鍵をとり彼女から離れるとみるみるうちに彼女の体は岩になっていった。
「いやっ、助け…」
必死に抵抗を見せたが、あっという間に岩化してしまった。しんと静まり返った会場にAの笑い声が響いた。
「ふふっ、声は聞こえるでしょ、ミツハちゃん。俺さやっぱ女の子の泣き顔は見たくないわけ。だからね、こうしちゃえば見ずにすむでしょ？画期的だよね〜。苦しいでしょ、でも大丈夫。俺がいま蹴り倒さない限り君は死なないからさ！」
そう言って足をあげ、蹴るモーションに入った。誰かの息を飲む音が聞こえた。
「じゃあね、ミツハ」
思いきり蹴りつけた。目を閉じる者までいた。それほどに惨い音が響きわたった。地煙があがり、二人の姿を隠した。しんとした中でまたもやAが吹き出し笑いだした。
「なんちゃって！いくら怒っても女の子は殺さないよぉ。ふふっ、びっくりした！？」
目を凝らすとミツハは全く壊れずにいた。煙が晴れ、よく見ると蹴り倒したのはミツハの横にあった岩だった。
「ハヤテさん！これ、俺の勝ちでいいかい？」
「…はっ、はい。……第三回戦勝者鉤上A…！」
「やったー」
思ってもないことを口にした。直ぐに救護班が現れ、岩になったミツハを運び出した。
「あ、救護のお兄さ〜ん、これ持ってって！」
そう言って一つの鍵を投げた。慌ててキャッチしたのを見てニッコリ微笑んだ。手を振りながら言った。
「その鍵でミツハちゃん元に戻るから。無くさないでよぉ」
そしてようやく会場の緊張が解けた。Aは呑気に鼻唄を歌いながらナルト達の元へ戻った。
「やったな！A！」
「…まあね、久々に怒ったよぉ。疲れるね」
「……俺ってばこの先絶対Aを怒らせないようにするってばよ…」
そんなナルトに笑みを溢し、トイレに行くと装い会場を後にした。周りに人気のないのを確認すると溜め息を吐いた。今まで試合の時隠していた左腕を見て眉間にシワを寄せた。
「A」
「っうお！？びっくりした！カカシ先生脅かさないでよ！」
直ぐに後ろに左腕を隠し、カカシに向き直った。
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Rin´(プロフ) - tukihoさん» ありがとうございます(о´∀`о)part2へ続いていますので、早めに更新出来るよう頑張ります！ (2017年7月8日 15時) (
レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - Rin´さん» とても上手いと思いますよ!!お話面白いので更新頑張って下さいね!! (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - tukihoさん» コメントありがとうございます！その通りです！だじゃれです！ (2017年7月8日 14時) (レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - 夢主君の術って『Rock』と『Lock』をかけてるんですか!? (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - マヨラーさん» コメントありがとうございます！負けちゃいましたね。次回に期待しましょう( ＾∀＾) (2017年5月25日 23時) (レス) id: 435c1cb043 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rin´ | 作者ホームページ：http://uranai.amanoboru
作成日時：2017年4月15日 14時
