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その弐拾肆 ページ26

Aは書類を提出するために、早めに301へ行った。そこには既にカカシが立っていた。

「お、ちゃんと来たね。来ないかと思ったよ」

「よく言うねぇ…行かなかったら無理矢理にでも連れてくるでしょーが」

そう言いながら時計を確認した。まだ、集合時間には早い。だが、ナルト達の気配は近くにある。

「全く…俺がここまでしてるんすからデート位してくださいよぉ〜」

「却下」

「即答!?酷っ!!!」

と、ふざけている間にナルト達が現れた。その中にはサクラもいる。それを見て分かってはいたが、ホッとした。

「中忍試験……これで正式に申し込みが出来るな……」

「どういうこと…?」

「実のところこの試験、はじめから三人一組でしか受験出来ないことになっている。ま、例外として四人一組なんだが……」

そう言うとサクラは眉間にシワを寄せて不審そうにカカシを見た。

「え?でも先生受験するかしないかは個人の自由だ…って……じゃあ嘘ついてたの?」

「……もしそのことを言ったならサスケやナルトが無理にでもお前を誘うだろう……たとえ志願する意志がなくても言われれば…お前はいい加減な気持ちで試験を受けようとする…サスケ……ま!ナルトとAの為に……ってな!」

サクラはまだ怪訝そうに顔をしかめている。

「じゃ、もしサスケ君とナルトとAの三人だけだったら?」

「そん時はここで受験を中止にした。この向こうへ行かす気はなかった……だがお前らは自分の意志でここに来た。俺の自慢のチームだ。さあ行ってこい!」

そう言いながら背中を押した。三人は前を向き扉に入っていった。Aは振り返り投げキッスをした。すると、間髪いれずにクナイが飛んできた。慌てて避けると壁に突き刺さった。

「うおっ!!?危ねっ!!!ちょっ、冗談じゃん!」

「…次は当てる…!」

「俺に対する当たりが強い!!!」

逃げるようにナルト達の後を追った。見えなくなるAの背中を見て、薄く微笑んだ。

"頑張れよ"

その言葉はAには届かなかった。聞こえていたら聞こえていたで、調子に乗るのは目に見えているが。カカシは踵を返し会場を後にした。

「…全く…素直じゃないねぇ…」

この件に関してはAのほうが一歩上手だった。ボソリと呟くと表情を引き締めこれから待ち受ける試練に向き合ったのだった。

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Rin´(プロフ) - tukihoさん» ありがとうございます(о´∀`о)part2へ続いていますので、早めに更新出来るよう頑張ります! (2017年7月8日 15時) (レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - Rin´さん» とても上手いと思いますよ!!お話面白いので更新頑張って下さいね!! (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - tukihoさん» コメントありがとうございます!その通りです!だじゃれです! (2017年7月8日 14時) (レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - 夢主君の術って『Rock』と『Lock』をかけてるんですか!? (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - マヨラーさん» コメントありがとうございます!負けちゃいましたね。次回に期待しましょう( ^∀^) (2017年5月25日 23時) (レス) id: 435c1cb043 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Rin´ | 作者ホームページ:http://uranai.amanoboru  
作成日時:2017年4月15日 14時

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