その拾録 ページ18
波の国についたのは日が暮れはじめた頃だった。タズナの家に泊めてもらうことになり、タズナの娘のツナミに寝室へ案内された。そこにカカシを寝かせた。
「小さいのに力持ちね。疲れてない？大丈夫？」
「いえいえ、たった今元気になりました！」
相変わらず極端なAにナルトは苦笑した。その晩にご飯をご馳走になると、それぞれ用意してもらった部屋に行き休ませてもらった。
まだ辺りは日が登り始めた頃にAは目を覚ました。のんびりと散歩をしようとこっそり外に出た。
「おい」
「なんだいサスケくん」
ふざけたようにそう言うとサスケは眉間にシワを寄せた。いきなり現れたサスケに対し全く動じることなくヘラヘラしている。
「お前は…いったい何者だ」
そう聞いたサスケはいたって真剣のようで、真っ直ぐとAを見据えている。
「俺は鉤上A！自己紹介したじゃん。忘れたの？若いのにそりゃまずいよぉ」
「そういうことじゃない。あの時お前は一人でも再不斬を倒せたはずだ…それが無理でもカカシを助け出すこと位できただろ……何故俺とナルトにやらせた」
「そりゃあ、お前…俺を買い被りすぎだ。俺はお前が思ってるほど強い男じゃねぇし。ただの鍵屋の息子さ」
そう言って目を伏せた。サスケは目を見開いた。Aの表情はいつもの明るさを完全に失っており、どこか悲しげだ。顔をあげたときはいつものあの能天気なAだった。
「ま、そんなことはどうでもいいね。さあ、戻って麗しのツナミさんの手料理でもご馳走になりにいこーかねぇ」
ケラケラと楽しそうなAに完全に拍子抜けしてしまった。タズナの家へ戻るとカカシが目を覚ましていた。なにやら深刻そうな顔をしている。サスケは勘がよくもう薄々気付いたようだ。
「……まさか」
ぼそりと呟いたサスケの声にカカシは頷いた。
「あー、そのまさかだな。おそらく桃地再不斬は生きてる！」
その言葉に全員驚き固まった。暫く静寂に包まれた。するとようやくナルトが口を開いた。
「どーゆーことだってばよ！」
「カカシ先生、アイツが死んだのちゃんと確認したじゃない!!」
Aは頭を抱えた。
「そういうことかよ！仮死状態だったっつーことか！じゃあ、あの仮面の追い忍とぐるだったとすれば…生きてても何も不思議じゃねぇ……！」
その瞬間ナルトとサクラの目は絶望の色に染まった。
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Rin´(プロフ) - tukihoさん» ありがとうございます(о´∀`о)part2へ続いていますので、早めに更新出来るよう頑張ります！ (2017年7月8日 15時) (
レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - Rin´さん» とても上手いと思いますよ!!お話面白いので更新頑張って下さいね!! (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - tukihoさん» コメントありがとうございます！その通りです！だじゃれです！ (2017年7月8日 14時) (レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - 夢主君の術って『Rock』と『Lock』をかけてるんですか!? (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - マヨラーさん» コメントありがとうございます！負けちゃいましたね。次回に期待しましょう( ＾∀＾) (2017年5月25日 23時) (レス) id: 435c1cb043 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rin´ | 作者ホームページ：http://uranai.amanoboru
作成日時：2017年4月15日 14時
