その拾弐 ページ14
第七班の四人は森の中にいた。無線で連絡を取り合いターゲットに向かって静かに近寄った。
「目標との距離は?」
カカシが無線でそう問いかけた。Aも木の上でスタンバイした。見下ろすとターゲットの姿が確認できた。
「5m!いつでもいけるってばよ!」
「俺もいいぜ」
「私も」
「おっけーでーす」
それぞれ多種多様に返事をした。カカシはそれを聞くと次の合図をだした。
「よし!やれ!」
その瞬間三人は一斉にターゲットに向かって飛び出した。ターゲットを捕らえたのはナルトだった。
「つっかまえたぁーーっ!」
ターゲットというのは猫のことで、ナルトの腕の中で暴れまわっている。Aもナルトが捕まえたのを確認し、ようやく木からおり立った。
「右耳にリボン…目標のトラに間違いないか?」
「ターゲットに間違いない」
「よし迷子のペット、トラ捕獲任務終了!」
トラと呼ばれた猫は警戒心剥き出しで威嚇している。そんな猫をつれ火影様のところへ戻った。そこにはふくよかな女性が立っていた。
「ああ!私のかわいいトラちゃん。死ぬほど心配したのよォ〜」
飼い主のおばさんは猫を強く抱き締めた。猫は死にそうな顔をしている。そんな猫を連れて帰って行った。その様子を見てAは笑いたいのをぐっと堪えた。そんなAに気づいたカカシはAを軽く小突いた。
「…さて!カカシ隊第七班の次の任務はと…んー、老中様のぼっちゃんの子守りに隣町までのおつかい。芋掘りの手伝いか……」
「ダメーッ!そんなのノーサンキュー!!俺ってばもっとこう、スゲェー任務がやりてーの!他のにしてェ!!!」
ナルトがそう叫んだ。Aは驚き目を丸くした。
「(……一理ある)」
「(もー、めんどい奴!)」
サスケはナルトに珍しく賛同している様子だ。それとは反対にサクラは呆れ返っている。ナルトはイルカに怒られている。暫く押し問答が続いたが、先に折れたのは火影様だった。
「分かった。お前がそこまで言うならCランクの任務をやってもらう。……ある人物の護衛任務だ」
「だれ?だれ?大名様!?それともお姫様!?」
「そう慌てるな今から紹介する!入ってきてもらえますかな……」
そう言うと扉が開き、依頼主が入ってきた。ナルトは嬉しそうに依頼主がどんな人物か見た。
「なんだァ?超ガキばっかじゃねぇかよ!……とくにそこの一番ちっこいアホ面お前それ本当に忍者かぁ!?お前ェ!」
その瞬間ついにAは吹き出し笑い始めた。
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Rin´(プロフ) - tukihoさん» ありがとうございます(о´∀`о)part2へ続いていますので、早めに更新出来るよう頑張ります! (2017年7月8日 15時) (レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - Rin´さん» とても上手いと思いますよ!!お話面白いので更新頑張って下さいね!! (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - tukihoさん» コメントありがとうございます!その通りです!だじゃれです! (2017年7月8日 14時) (レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - 夢主君の術って『Rock』と『Lock』をかけてるんですか!? (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - マヨラーさん» コメントありがとうございます!負けちゃいましたね。次回に期待しましょう( ^∀^) (2017年5月25日 23時) (レス) id: 435c1cb043 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rin´ | 作者ホームページ:http://uranai.amanoboru
作成日時:2017年4月15日 14時