こたしげ物語

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神山side

緑「アホ。ほんまにアホ」

赤「………知っとるもん」

またしげが俺の家に来ました。

そんな寂しいんやったらのんちゃんとこ行けよって。

で、喧嘩の理由な、

のんちゃんが構ってくれなくて寂しかったんやってさ。

雑誌破いたのは反省してるみたい。

緑「どうするん。電話する？」

赤「………せえへん」

緑「なんで」

赤「……………かみちゃ、っ」

緑「もう〜泣くなって」

のんちゃんがしげを嫌うことなんてないやろうけど、

あんな風に言われてもうたらなぁ。

明日はグループの仕事無いしのんちゃんはドラマの撮影やし。

緑「しげが謝らなこのままやで」

赤「で、もっ……小瀧俺のこと嫌い……っ」

緑「嫌われてもうたら、まぁ、その時考えればええよ」

赤「こたき………っ」

緑「ちょ、服濡れるて」

あんなことしなきゃよかったのに。

ほんまアホ、

っていうかバカ。

赤「小瀧………っ……ごめ、なさい……っ」

緑「俺小瀧やないから」

抱きついて謝ってくるけど。

赤「かみちゃ……っ」

緑「なに」

赤「映画……っ」

緑「映画？」

赤「プリンシパル………っ」

緑「………は？」

え、なに、このタイミングで？

今見るん？

赤「どこ……っ…小瀧見る………っ」

よお分からんけど。

泣き止むんやったらええかな。

テレビの下の棚を開けて、DVDを取り出す。

赤「小瀧っ」

それ抱きしめたって、ただのDVDなんやけどな。

赤「かっこいい………」

まだ見てへんのにもうにやけとるし。

大好きすぎやろ。

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