69 ページ19
神山side
2週間ぶりに、店の前に来た。
今日は、のんちゃんから話があるって言われたから。
桃「ごめんな、金は払わんで大丈夫やから」
そう言われてのんちゃんのあとをついていく。
いつもとは違う、お客さんとは離れた別のとこに座って。
お互い話そうとしないから沈黙が流れて。
きっと言いづらいことなんやと思う。
のんちゃん、すごく悲しそうやから。
緑「あんな、しげ、ちゃんと前に進めとるで」
今淳太さんのことをどう思ってるかは分からないけど、きっと前に進めてる。
やからのんちゃんは心配しないで、そう言おうと思ったのにのんちゃんはかたまってて。
桃「……諦めた……ってこと………?」
緑「うん、もう諦めるって言ってた」
桃「ダメ………それじゃ意味ないねん」
緑「のんちゃん?」
桃「なんで………あかんよ諦めたらあかん」
一人でなにか抱え込んでて、でも俺にはそれがなんなのか分からない。
のんちゃんは寂しそうに眉下げて、接客してる淳太さんの方を見つめた。
桃「………別れるんや」
緑「え……?」
桃「淳太さん、優しいから俺に気遣ってくれてんねん」
それから、今まであったこと全部話してくれた。
淳太さんはしげのことが好きで。
でものんちゃんが告白したから諦めるしかなくて。
どうしても淳太さんを渡したくなくて重岡くんにいじわるした、って。
そんなん、いじわるやないのに。
のんちゃんの気持ち、痛いほど分かるから。
好きな人に振り向いてもらえない苦しさ、俺も味わったから。
桃「………ごめんな、ほんとはこんな最低な奴やねん」
のんちゃんの目は潤んでて、今にも泣いてしまいそうで。
俺はそんなのんちゃんを強く抱きしめた。
382人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
・み・(プロフ) - 富喜田さん» 読んでくださりありがとうございました! (2020年9月1日 6時) (レス) id: 7a1c5a3d00 (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - はじめまして。 すごく良かったです。 もう、ずっと泣いて読んでいました。 切ない恋心がすごく伝わってきて、 感情移入しやすかったです。 ありがとうございました。 (2020年9月1日 1時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
opera - 有難うございます!早速拝見させて頂きます! (2019年12月20日 18時) (レス) id: adeb086ea3 (このIDを非表示/違反報告)
・み・(プロフ) - operaさん» 出しました(^^) (2019年12月16日 22時) (レス) id: 1e2d1ee3b3 (このIDを非表示/違反報告)
opera - 嬉しいです!ありがとうございます(;_;) (2019年12月14日 22時) (レス) id: adeb086ea3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:・み・ | 作成日時:2019年10月19日 7時