こたしげ物語２

風邪の魔法。　(リクエスト) ページ6

小瀧side

今は楽屋のなか。

あれから２日、

まぁその、キス、みたいな感じの(俺は認めてない)やつして、

見事に風邪うつりました。

なかなかしんどい。

熱もずっと38度台やし下がらへんし。

桃「さむ……」

緑「のんちゃん？大丈夫？」

運悪く、今日は仕事があった。

それも、グループ全員での撮影。

みんなにうつらんといいけど。

黄「のんちゃん寝とき」

淳太に言われて、ソファーに寝転がる。

この方がずっと楽やわ。

頭ボーッとするしだるいし、

今日撮影だけで良かった。

青「望、大丈夫？」

流星が毛布をかけてくれたおかげで、

寒気もだいぶ和らいだ。

青「なんか飲みたかったら言ってな」

桃「ありがと」

青「なんも」

と、楽屋のドアが思いきり開いて

赤「こーたーきーーーーー！………いでっ！」

青「しげはあっち行け」

赤「なんっでなん！」

青「望に触んな」

赤「嫌やもん！」

また喧嘩。

もうほっとこ。

緑「しげ、しげがちゅーなんかするからうつったんやで？」

青「………言わんでやそれ」

緑「ご、ごめんって」

トコトコとしげが近くに来て、

赤「ごめん、小瀧、」

今さら謝ってきた。

赤「ちゃうの、風邪引いてたの忘れててん、」

そんなことあるかて。

赤「……ごめん、」

謝られたってもう手遅れやし、

やからせめて風邪うつした罰、

赤「わっ………こ、小瀧、？」

しげの手を引いて、バランスを崩したしげは俺の方に倒れた。

桃「ずっとここおって」

赤「……へ？」

桃「お前がうつしたんやろ。………やからここいろ」

赤「こ、ここって………ここ？」

桃「違う、もっとこっち」

赤「小瀧、おかしい、いつもとちゃうよ、」

桃「……黙ってここいろ」

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