２３話：ありがとう ページ25
.
「やっぱ外はいいな」
「そ、そうだね」
中庭につくと、私たちは並んでベンチに座った
優斗くんは空を見上げている
私は持っている雑誌を優斗くんがいる方とは逆の方に置いて隠す
「ところでさ、A……」
どうしよう、美花ちゃんに言われたとおりこの本の通りにしたほうがいいのだろうか
でも本に書いてある内容全てかなり積極的なものばかりだった
そんなこと恥ずかしすぎて私には絶対に出来ない
そもそも恋したのも初めてだし
こんな風に脳内で１人色々と考えていたからか優斗くんが私を呼んでいることには一切気付かなかった
「A！！」
「わっ、はい！！」
大声で名前を呼ばれ優斗くんの方に振り向く
その瞬間心臓がドクンと大きく高鳴った
優斗くんの顔が目の前に＿＿
「え、優斗くん、その……」
「やっと返事した
無視すんなよなー」
不機嫌そうにそう言って向こうを向いてしまった
それでも顔は離してくれたので良かった
でもずっと話しかけてくれていたのかもしれない
それなのに返事をしなかったのは悪いことだ
「ご、ごめんね」
「別にいいけどよ
なぁ、なんかあったのか？さっきから変だぞ、お前」
「えっと……」
私は言葉に詰まり隣に置いてある雑誌をチラリと見る
これのことをそのまま言うわけにはいかないそんなことをしたら絶対変に思われる
だからといって何と言えば……
私がしばらく何も言わないで黙っていると優斗くんが口を開いた
「Aが言いたくないんなら言わなくてもいい
でも俺に気を使う必要は無いからな？
だからもしなにかあったんなら言ってくれ、俺に出来ることならなんでもするからさ」
そう言って私の頭を優しく撫でてくれる
ちょっと恥ずかしいけどすごく嬉しい
だけど同時に申し訳なくなる
ちょっとしたことで動揺している私をこんなに心配してくれている
やっぱりダメだな私、迷惑かけてばっかりだ
それでも心配してもらえて、優しくしてもらえて嬉しくも思っていて
すごく変な気持ちになる
「優斗くん、ありがとう
でもほんとに大丈夫だから」
「そっか、ならいいんだ」
なんだか優斗くんには貰ってばっかりだ
こんなに幸せな時間、優しさ、そしてこの今も感じてる誰かを愛すこの気持ち
「ほんとにありがとう……」
精一杯の感謝を込めてそう呟いた
.
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アリア♪(プロフ) - ハル☆アオさん» ありがとうございます！！ もう完成したので今からリンク貼りますね (2014年5月11日 22時) (
レス) id: 9202271b30 (このIDを非表示/違反報告)
ハル☆アオ - 続編楽しみです！頑張ってください！ (2014年5月11日 22時) (レス) id: ef349446ef (このIDを非表示/違反報告)
アリア♪(プロフ) - ふぇのーるふたれいんさん» ありがとうございます^^ 受験も終わり、時間も多くとれるので今のうちに頑張っておこうと思います！！ (2014年5月10日 12時) (レス) id: 9202271b30 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇのーるふたれいん - 一周年おめでとうございます！最近更新が多くて嬉しいです！お母さんとどんな会話をするのか楽しみです(^-^) (2014年5月10日 11時) (レス) id: fce557f924 (このIDを非表示/違反報告)
アリア♪(プロフ) - ふぇのーるふたれいんさん» だ、大好きなんて言ってもらえるなんて嬉しいです！！頑張ります！ (2014年4月27日 21時) (レス) id: 9202271b30 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アリア♪ | 作成日時：2013年5月8日 18時
