21話:ぬいぐるみ ページ23
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「ど、どういうこと……?」
「えっと、私美花ちゃんと仲良くなりたいの
でもかなり年離れちゃってるからさ……
だからお姉さんになろうと思って!!」
美花ちゃんに認めてもらいたかった、私の存在を
優斗くんの近くにいることを
もちろん美花ちゃんと仲良くなりたい、その気持ちは嘘ではない
それにこの子は普通なら友達と遊んだり学校へと行ったりそんなことをしている年頃だ
それなのにそれが出来ず毎日病院にいなければならない
きっとそれはものすごく辛いことなんだろう
だからこそ私が色々なことを教えてあげたいそうすることで美花ちゃんが少しでも楽しんでもらえたらと、そう思ったから私はこの子のお姉さんになろうと決めたんだ
「……か、勝手にすれば」
「うん!」
それだけ言うとまた本に目を戻してしまう
美花ちゃんの顔を見ると、頬がほんのり赤く染まっていた
その様子を見るとすごく嬉しくなって頬が緩んだ
ベッドの脇を見ると可愛らしいウサギのぬいぐるみが置いてあることに気付いた
「美花ちゃん、このぬいぐるみ可愛いね」
そう言ってぬいぐるみを指指すと、美花ちゃんはパアッと明るい表情になりぬいぐるみを抱き上げた
「でしょ!これね、ママが誕生日にくれたんだ
美花の宝物……!!」
すごく嬉しそうにぬいぐるみについて話す美花ちゃん、その様子を見ると余程大切なものなんだと分かる
そういえば私も小さい頃こんなぬいぐるみ持ってたな
なんだか懐かしい思い出だ
「そっか〜…私もね小さい頃そんなぬいぐるみ持ってたんだよ」
「そうなんだ、今も持ってるの?」
「えーっと、確かどこかにしまってたと思う
見つけたら今度持ってくるね!」
「うん!」
美花ちゃんはもう一度ぬいぐるみをギュッと抱きしめると最初に置いてあった場所に置いた
そして、教えてほしいことがあると言って私に色々と聞いてきた
本を出してきてこれ知ってる?とかそういった質問
私はそれらを一つ一つ丁寧に答えていく
嬉しかった
私は元々一人っ子で兄弟がいないからこんな風になにかを教えてあげるということが無かったので今こうやって出来ることがすごく嬉しい
それに少し美花ちゃんが心を開いてくれた気がした
しばらくの間そうしていると突然美花ちゃんが私の顔をじっと見てきた
「み、美花ちゃん?」
「ねぇ、優斗お兄ちゃんのこと好き?」
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- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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アリア♪(プロフ) - ハル☆アオさん» ありがとうございます!! もう完成したので今からリンク貼りますね (2014年5月11日 22時) (レス) id: 9202271b30 (このIDを非表示/違反報告)
ハル☆アオ - 続編楽しみです!頑張ってください! (2014年5月11日 22時) (レス) id: ef349446ef (このIDを非表示/違反報告)
アリア♪(プロフ) - ふぇのーるふたれいんさん» ありがとうございます^^ 受験も終わり、時間も多くとれるので今のうちに頑張っておこうと思います!! (2014年5月10日 12時) (レス) id: 9202271b30 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇのーるふたれいん - 一周年おめでとうございます!最近更新が多くて嬉しいです!お母さんとどんな会話をするのか楽しみです(^-^) (2014年5月10日 11時) (レス) id: fce557f924 (このIDを非表示/違反報告)
アリア♪(プロフ) - ふぇのーるふたれいんさん» だ、大好きなんて言ってもらえるなんて嬉しいです!!頑張ります! (2014年4月27日 21時) (レス) id: 9202271b30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アリア♪ | 作成日時:2013年5月8日 18時