１７話：涙 ページ18
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「あ〜、えっと...
これから、どうする？」
少し気まずそうに、優斗くんが尋ねてきた。
やりたい、と言われても特に希望はない。ただこうやって一緒にいられるだけでいいのだが。
しかし、それを口に出すのは恥ずかしいため何かやりたいことを考える。
「...何もないならさ、ちょっと聞いていいか？」
『う、うん。いいよ』
「Aって...
！！
ぐっ...！！」
『優斗くんっ！？』
突然、優斗くんは心臓をおさえ苦しみ始めた。息が荒い。...発作だ。
すぐに誰かを呼ばなければいけない。それは分かっているが、パニックからか体が動かない。
「ハァ...ハァ...ッ！！」
『優斗、くん...！！』
「優斗お兄ちゃん！？
大丈夫！？
待ってて、すぐに誰か呼んでくるから！」
部屋の入り口の方から高い声が聞こえたかと思うと、
美香ちゃんが、そこに立っており優斗くんのところへ駆け寄ってきた。
その後すぐに部屋を飛び出し誰かを呼びに行った。
私はそれをただ隣で見ていることしか出来なかった。
それからすぐに、人がきて私は部屋から追い出された。
今、私の隣には美香ちゃんがいて、部屋の中をじっと見ている。
「ねぇ、お姉ちゃんなんであの時誰も呼ばなかったの？
美香がたまたま前を通らなかったら優斗お兄ちゃん、死んじゃってたかもしれないんだよ？」
『...ッ
ごめ、ん...』
「.....」
美香ちゃんは何も言わずに、自分の部屋へと戻っていった。
私は１人、美香ちゃんの言葉を思い出す。
“優斗お兄ちゃん、死んじゃってたかもしれないんだよ？”
＿＿死んでた？
優斗くんが、私のせいで？
美香ちゃんがもし通らなかったら...
『私ッ...』
支える、って決めたのにいざというとき何も出来なかった。
かえって、危ない目に遭わせてしまった。
『ごめんなさい...！！』
小さな、誰にも聞こえないような声でそう言って、病室を離れた。
そのまま家に帰る。
気づけば、頬に大量の涙が伝っていた。
＿＿私はこの日の涙の味を一生忘れることはないだろう。
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アリア♪(プロフ) - ハル☆アオさん» ありがとうございます！！ もう完成したので今からリンク貼りますね (2014年5月11日 22時) (
レス) id: 9202271b30 (このIDを非表示/違反報告)
ハル☆アオ - 続編楽しみです！頑張ってください！ (2014年5月11日 22時) (レス) id: ef349446ef (このIDを非表示/違反報告)
アリア♪(プロフ) - ふぇのーるふたれいんさん» ありがとうございます^^ 受験も終わり、時間も多くとれるので今のうちに頑張っておこうと思います！！ (2014年5月10日 12時) (レス) id: 9202271b30 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇのーるふたれいん - 一周年おめでとうございます！最近更新が多くて嬉しいです！お母さんとどんな会話をするのか楽しみです(^-^) (2014年5月10日 11時) (レス) id: fce557f924 (このIDを非表示/違反報告)
アリア♪(プロフ) - ふぇのーるふたれいんさん» だ、大好きなんて言ってもらえるなんて嬉しいです！！頑張ります！ (2014年4月27日 21時) (レス) id: 9202271b30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリア♪ | 作成日時：2013年5月8日 18時
