不思議の国へ行きました。～多分～ (ページ3)

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さんページ3

F「ふーん」

S「その帽子かっこいいですね！」

F「…お前この帽子の良さわかるのか？」

さっきまで妙に冷たかったセクシーな男は帽子を褒めると嬉しそうにふわっと笑いかけてくれました。

F「ここ座ってもいいよ。お茶しようよ」

席に誘導してくれたので座ると美味しそうなお茶を淹れてくれました。

F「あ、俺はふじがや。で、こっちの眠そうなのがたま」

T「ん、お腹いっぱいだからそろそろお昼寝かな。あ、このケーキも食べて？」

S「このお茶美味しいです！ケーキも！」

3人でしばらくお茶を楽しんでいると…

T「がっちゃんはなんでここに来たの～？」

S「あ、そうだ！うさぎさん探してて！」

T「うさぎさん？俺？」

S「たまじゃなくて、ちっちゃい可愛らしいうさぎさん！」

T「あー、みつね」

S「さっきお家でいろいろあったから」

するとさっきまで黙って聞いていたふじがやの眉間にシワが寄ってきました。

F「おい、あいつん家になにしに行った？」

S「いや、特に理由はないです…」

F「手出してねぇだろうな？」

S「はい！神に誓って出してません！」

あまりの迫力に冷や汗が垂れてきてしまいました。

T「ふふ、がやは本当みつ好きだよね～」

F「悪いかよ」

T「みつならあっちに行ったよ？遅刻して今頃怒られてるんじゃない？」

F「かもな。しょっちゅう寝坊してるからな。ま、そこも可愛らしいんだけど」

S「ちょっと行ってみます」

F「…手出したら許さねぇからな」

恐怖のあまりその場から立ち去りたい一心で頭をぺこっと下げると走り出しました。

S「こぇ～…」

森を真っ直ぐてくてく歩いて行くと目の前には大きなお城が現れました。

S「おぉ！なんだここ！」

奥へ奥へ進むと噴水のあるお庭に到着し、そこにはイライラと足を揺すりながら立っているスタイルの良い一人の男がいました。

Y「遅い。遅い。また遅刻か？」

木の影からしばらく様子を見ていると半べそをかきながら走ってくるうさぎさんが現れました。

K「よ、よこーさん！ごめ～～～ん！」

Y「ごめーん！じゃないよ！みっちゃん！これで何回目？」

K「だって！昨日たいすけが！」

Y「人のせいにしない！みっちゃんも楽しんだんでしょ！どうせ！」

K「ゔぅ～怒んないでよお～」

そんなやり取りをしている2人の元へと、どこからともなくお茶会のイケメン2人がやってきました。