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『ごめん、来といてあれなんだけど、よくないと思うから私帰るね』
「…よくないって？」
『NCTのマークくんでしょ』
《ミンヒョンで取ってあるので先に入っててください》
マークくんの言葉通り告げて、案内された個室で待つこと15分、遅れてすみません！と慌ててやって来た彼が席につく前に私は立ち上がりながら伝えた。すごい失礼だと思うけど、断ろうとしているうちに時間は迫ってきてしまい、直接会っての方が連絡でのドタキャンよりもまだいいと思ったのだ。大きな目をこちらに向けて、いつから知っていたんだというような顔をしていたので、最初からだよと答えてやると、脱ぎかけていた羽織をそのままに椅子を引いた。
「…せめて飲み物だけでも。そうじゃなきゃお店に悪いです」
『…うん』
「Aさんとどうこうなりたかった訳じゃなくて、ただなんとなく引き止めなきゃって思ったんです」
『そうなんだ』
「俺もその辺は理解してます。誰にでもこんなことしてないし…」
ドリンクはメニューの1番後ろに乗っているからペラペラとめくる度、おいしそうなお肉だとか、それこそソウルに来ないと食べられないような創作料理が写真で乗ってて、正直自分の発言を撤回したかった。けれど、もしここでゆっくりしたとして、外にパパラッチなんかいたりしたら迷惑が掛かってしまう。目の前でそわそわしていて落ち着かないマークくんはもちろん、わざとらしく口端を持ち上げて平静を装っていたジョンウにも、他のメンバーにも。
「スープだけでも駄目ですか？」
『いいよ』
「サラダは？」
『…よし』
「ステーキ…」
『駄目』
「なんだよ〜」
引き止めなければならないと思った理由がはっきりしないからこそ、彼はどこか戸惑いながら夜空いているか尋ねてきたんだろう。私も心の底からマークくんと食事をしたかった訳じゃないからそこは深く聞くのはやめておこう。
「Aさん出身は？」
『やっぱ下心あるんじゃないの』
「無い！定型文です！」
メインに差し掛かる前に終わったオーダーを聞きながら、始まるのはこれからだというのに肝心な部分に触れもせず、寸でのところで終了した私とジョンウみたいだなと思った。店員さんの不思議そうな顔が頭にこびりついてなかなか離れてくれない。肝心なのはこれからだってときに終わってしまえばそうなるよなあ。再スタートは出来ないし宙ぶらりんのこの状況がこんなにもどかしく感じる日がくるなんて。
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Kiki(プロフ) - ジュン三原さん» ありがとうございます！番外編考えてみます〜(^〇^)想像しただけで楽しそうなのでたぶん書きます！！！そのときはぜひお読みいただけたら嬉しいです(>_<) (2022年9月28日 18時) (
レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - ありすさん» ありすさ〜ん！いつもありがとうございます(^〇^)推しのンウちゃんですが楽しんでいただけたようでよかったです(;o;)これからもお願いします(>_<) (2022年9月28日 18時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン三原(プロフ) - Kikiさん、完結おめでとうございます!告白のシーンとかジョンウ言いそう言いそうって思いながら読みました。番外編でメンバーに付き合った報告したお話とか読めたら嬉しいです♡無理にとは言いませんが(汗) (2022年9月27日 18時) (レス) id: e151fe0a99 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - Kikiさん完結おめでとうございます〜！！！！今回も素晴らしいお話をありがとうございました！！！！これからも何回も読み返します( ；∀；) (2022年9月27日 12時) (レス) @page44 id: e88d06d936 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - アラムさん» ドンピシャですか！？めげずに完結できてよかったです(;o;)こちらこそお読みいただいてありがとうございました(^〇^) (2022年9月25日 18時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2021年8月8日 13時
