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マスクを外した瞬間、この子はラップを歌っていた彼だと、ピンと来たのだ。それに何よりジョンウが特に懐いていたし、親しい様子だったからよく覚えている。彼は、マークくんは、きっと私が知らないとでも思っているんだろう。曇ったレンズを拭こうとしたのか眼鏡を取ると、くりくりの瞳が現れた。彼の瞳にジョンウはどのように写っているのだろうか。
『友達にすごい大食いの子がいて』
「…はい」
『その癖してすごいスタイルいいの。太らない体質らしくて、それでダイエットしてる私にお菓子勧めてきて喧嘩しそうになったことある』
「俺の友達にも大食いいますよ、前から存在は知ってたけど、関わるようになったのは最近で、でもすごい仲良くなった」
私たちが話しているその友達が同じ人物だったら嬉しい。私がたまたま見たステージではものすごい緊張していたから、それはステージに対するものだけじゃなかったらどうしようと心配していたけれどその必要はなかったらしい。
『その子すっごい人見知りだったの。私が話しかけても、最初はうんとかそうだねとかしか返してくれなくてさ。可愛かったけどちょっとつまらなかった』
「Aさんは人見知りしないんですか」
『苦手だなって思った人とは会話できない』
「俺は苦手じゃないんだ」
『…苦手だと感じたら分けっこしないよ』
5分経っているにも関わらず、マークくんは私が食べ終わるのを待ってくれている。真面目というか、根っからのいい人なんだろう。この人がジョンウの近くにいてくれたら安心だ。
「俺は人見知りではないんだけど、警戒心が強くて」
『野生動物か何か？』
「やー、違いますよ」
『冗談だよ。警戒心強いのに私は平気だったんだ』
最後のひとくちを飲み込んだのを確認したマークくんは、私の顔をまじまじと見てきた。
『何？一目惚れした？』
「違います」
『それもそれで…』
「さっき話した友達にAさんはなんとなく似てるから、だから大丈夫でした。顔とかは似てないんだけど、雰囲気とか笑った感じとか」
ジョンウだと確定したわけではないけれど、確信はしていた。お互いがなんとなく似てきたと感じて、そうやって話すことが多々あったから。私が似ているのか、それとも向こうが似ているのか。それを解明をする手段はもうないからいくら考えたって仕方ないのだけれど。
電話を掛けているマークくんに、ジョンウをよろしくねと言って、私はその場から立ち去った。
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Kiki(プロフ) - ジュン三原さん» ありがとうございます！番外編考えてみます〜(^〇^)想像しただけで楽しそうなのでたぶん書きます！！！そのときはぜひお読みいただけたら嬉しいです(>_<) (2022年9月28日 18時) (
レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - ありすさん» ありすさ〜ん！いつもありがとうございます(^〇^)推しのンウちゃんですが楽しんでいただけたようでよかったです(;o;)これからもお願いします(>_<) (2022年9月28日 18時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン三原(プロフ) - Kikiさん、完結おめでとうございます!告白のシーンとかジョンウ言いそう言いそうって思いながら読みました。番外編でメンバーに付き合った報告したお話とか読めたら嬉しいです♡無理にとは言いませんが(汗) (2022年9月27日 18時) (レス) id: e151fe0a99 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - Kikiさん完結おめでとうございます〜！！！！今回も素晴らしいお話をありがとうございました！！！！これからも何回も読み返します( ；∀；) (2022年9月27日 12時) (レス) @page44 id: e88d06d936 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - アラムさん» ドンピシャですか！？めげずに完結できてよかったです(;o;)こちらこそお読みいただいてありがとうございました(^〇^) (2022年9月25日 18時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2021年8月8日 13時
