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アイドルになったんだね、元気だった？、テレビで見たよ、思い描く言葉はたくさん浮かんでくるし、会いたいと願っていたくせに、いざ目の前にすると名前を呼ぶことしかできない。マークくんはおろおろしながら、知り合いなの？とジョンウに尋ねていた。それを無視して私が嫌いだと感じたあの顔をしながら近付いてきたから、反射的に一歩後ろに下がってしまう。あの日の数倍不安そうに瞳を揺らしているジョンウは、伸ばしかけた手を引っ込めた。
「僕のことは忘れちゃったの？」
『ちが、そうじゃなくて』
「僕は僕なりに大切にしてきたつもりだったんだけど、伝わってなかった」
『…何それ』
「会うのやめようって言ったのは僕だけど、やめることをやめにしたくて、毎週あの時間にAが来るの待ってたんだよ。卒業するまでずっと続けてて、もしかしたら１回くらいって思ってたけど」
『…………』
「…悲しくなっちゃった、結局僕はAにとって暇潰しでしかなかったんだなって。元気？って聞こうとしただけなのに、そんな避ける必要ないじゃん。僕も悪いことはしたと思ったけど、ああ言った理由も聞いてくれないし、興味なかったんだなあって」
鼻を啜る音が聞こえる。前に立つジョンウは拗ねている様子はあるけれど、涙も出ていないし鼻声でもない。私はこの状況に付いていけてないけれど、至って正常である。そうなると、この場にいるのはあと1人しかいない。さっきまでの気まずさはどこに行ったのか私たちは顔を見合わせると、その音を発したであろう人物に顔を向けた。
『どうしてマークくんがそんな顔してるの』
「変なの」
「よく分かんないけど、嬉しいんだよ。2人ともすごい優しい顔してるから………」
マク本人が分からないなら僕たちも分からないね、困りながら話を振られ、この話はこれ以上ここでするべきじゃないと判断しそれに同調する。
マークくんの頭を撫でている姿は弟をかわいがるお兄ちゃんのようで、また1つ私の知らないジョンウが増えてしまったと、その光景を眺めながら、やるせない感情におそわれた。
「明日」
『…予定ある』
「本当？」
『予定だったけど、なくなった』
「ふうん、じゃあ、またね」
《またね》
毎回聞いていたこの台詞を聞けることが幸せなことだったなんて、あの日の私は思いもしないだろう。マークくんを引っ張っていくジョンウの背中は、最後に見た日よりも、逞しくなっていた。
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Kiki(プロフ) - ジュン三原さん» ありがとうございます！番外編考えてみます〜(^〇^)想像しただけで楽しそうなのでたぶん書きます！！！そのときはぜひお読みいただけたら嬉しいです(>_<) (2022年9月28日 18時) (
レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - ありすさん» ありすさ〜ん！いつもありがとうございます(^〇^)推しのンウちゃんですが楽しんでいただけたようでよかったです(;o;)これからもお願いします(>_<) (2022年9月28日 18時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン三原(プロフ) - Kikiさん、完結おめでとうございます!告白のシーンとかジョンウ言いそう言いそうって思いながら読みました。番外編でメンバーに付き合った報告したお話とか読めたら嬉しいです♡無理にとは言いませんが(汗) (2022年9月27日 18時) (レス) id: e151fe0a99 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - Kikiさん完結おめでとうございます〜！！！！今回も素晴らしいお話をありがとうございました！！！！これからも何回も読み返します( ；∀；) (2022年9月27日 12時) (レス) @page44 id: e88d06d936 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - アラムさん» ドンピシャですか！？めげずに完結できてよかったです(;o;)こちらこそお読みいただいてありがとうございました(^〇^) (2022年9月25日 18時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2021年8月8日 13時
