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頭がぼーっとしてきたときジェミンくんが私を突き放してそう言った。引き止められなかったのは、 それをしたらこの先どうなるかがなんとなく分かったからで。自分の中に生じている矛盾に目を瞑れば、流されることもできたけれど、ジェミンくんがそれを望んでいるとは思えなかった。
「…俺以外の男の人家に入れちゃだめだからね」
『うん』
「分かってる？」
『ん、』
「はあ、本当に心配」
『………平気だもん』
「拗ねてるけどどうしたの？言いたいことあるなら言って？」
『さ、最初の』
「最初？」
『最後に、最初の優しいやつだけ、したい』
「怒られるのと叱られるのどっちがいい？」
『どっちも嫌だ…』
これは引き止めているうちに入ってしまうのかな、好きだとはっきり言えないけれど嫌なわけじゃないと伝えるいい方法が思い浮かばなくて、咄嗟に出てきたのがそれだった。真剣な顔をしたジェミンくんがゆっくり近付いてきたから目を閉じて待っていたけれど、一向にあの優しさが再びやって来ることはなくて、不思議に思っていたら「そのまま目開けて」とジェミンくんに言われた。薄目を開けると、私が動いたらくっついてしまいそうな位置にジェミンくんの顔があって固まってしまう。
「俺はここにいるから。あとはAちゃん次第だよ」
『……』
「Aちゃんからの好きが俺は欲しい」
『私からの…』
「欲しいなら自分も与えないと」
花だって水をあげるから咲いてくれるんだよ、何もしなきゃ咲かないでしょ？
分かりやすすぎる例えに感心していたら、いつもの寝る時間になったのかジェムが私の足元でそわそわしている。ココちゃんは遊び疲れて既に夢の中にいるみたいだ。
「帰るね」
『…あの』
「ん？」
『す、好きって、どうやったら分かる？』
「それは人によって違うから何とも言えない」
『そっか』
「うん。感情を整理するのは難しいからね」
髪の毛絡まってるから櫛通して寝るんだよって、お母さんみたいなことを言い残して帰って行った。「またね」と言ってくれたから一安心したし、ジェミンくんが残していった香りと、2人で使っていた、まだほんのり暖かいブランケットを頭から被ると既に会いたいという気持ちがこみ上げてくる。
会いたいと好きはイコールじゃない、異性に抱く好きイコール恋愛感情だとは限らない。ただでさえちんぷんかんぷんなのに、私は気持ちの整理を付けることができるのだろうか。
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うー(プロフ) - kikiさん（ ; ; ）ヒロインお疲れさまでした！！！ずっと最高だったんですけど、最後も理想の展開すぎてきゅんきゅんが止まりません（ ; ; ）これから番外編も期待してしまいます…(笑)終わってしまって寂しい感じもしますが、これからも素敵なお話し待ってます！ (2022年12月12日 8時) (
レス) @page44 id: 938e109c39 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - hkrさん» 他の作品も読んでくださりありがとうございます(;_;)ジェミンくんはきっと好きな子に甘いんだろうなって想像で書いてるので最高だなんて嬉しいです(;_;)これからもお願いします〜！ (2022年12月11日 16時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
hkr(プロフ) - kikiさんいつも更新ありがとうございます( T_T)！ 他の作品も大好きなんですけど、今作がもう大大大好きで…♡ ジェミンさん最高すぎます😭 これからも応援してます🤍 (2022年12月10日 1時) (レス) id: fcc5d5eeb6 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - ありすさん» いつもありがとうございます(;_;)自分でもどうなるか分からないのですが楽しんで頂けるように頑張ります！ (2021年8月9日 9時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - うーさん» ありがとうございます！今度からはこのお話中心に更新するつもりなので、お時間あるときにお読みください(^^) (2021年8月9日 8時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2021年6月14日 21時
